戌の日が選ばれるのは、犬が多産でお産が軽いということにあやかってのことです。
妊娠中には食事と健康管理に留意することはもちろんですが、身を慎み、精神の安定を図ることが胎教にもよいのです。そのためにも神社で受けたお守りを身につけることも大切です。この時期は赤ちゃんにとって、非常に大切な時期であり、医学が発達した現代でも出産は女性にとって命がけの大事です。
人生儀礼
生を受け、生を伝える「人の一生」
その過程で迎える様々な節目のとき、神さまへ感謝とご報告を行う「人生儀礼」。
古来より受け継がれた日本の文化です。
安産祈願
子宝に恵まれたことへの感謝、胎児の健全なる発育を願う
お七夜 と命名奉告
赤ちゃんの無事をお祝い
出産前に夫婦で字の画数や意味を考え名前を決める場合や尊敬する人や長老が名づけの親になりますが、本来は生命をいただいた神さまから名前を授けていただくことが好ましいでしょう。
産まれたばかりの愛児に命名をすることはその存在に社会的価値を与えることですから、重要な儀礼です。
初宮詣とお食い初め
神さまへの感謝とご奉告
「初宮詣」とは、今後の健やかな成長を見守ってもらうようにと祈願するものです。
生後100日目にお参りをすることが通例(地域によって若干の相違はあります)ですが、それ以降でも母子共に健康状態が良い日にご参拝ください。また、生後100日目には、赤ちゃんに初めて本膳(一汁三菜)を食べさせる真似をする儀式「お食い初め」を行います。
「この子が一生食べ物に困らないように」と親の願いを込めお膳には、赤飯のほか、柔らかな赤ちゃんの頭が早くしっかりするようにと鯛などの尾頭付きの焼き魚が付けられます。また、歯が石の様に丈夫になることをお祈りし、「歯固め」といってお膳に小石を添える風習がある地域もあります。
節句
初節句
初節句
女の子
3月3日の「桃の節句」に雛人形を飾り、ちらし寿司や甘酒などをいただきます。また、地域によっては、身に付いた穢けがれなどを雛人形に遷して、川や海に流す「流し雛」を行うところもあります。男の子
5月5日の「端午の節句」に鯉のぼりや武者人形などを飾り、邪気をお祓いするとされる菖蒲の葉をいれた菖蒲湯に入ります。人日の節句
人日(じんじつ)の節句
「人日」の日は春の七草、芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべ)、仏座(ほとけのざ)、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)の「七草粥」で馴染み深い節句です。
日本にはもともと、この日に若菜を神さまにお供えし、それを頂いて豊作を祈る風習がありました。そこへ、中国の正月7日に人を占った「人日」の日に七草のお吸い物を頂いて無病息災を祈る風習が重なり「七草粥」を食べるようになりました。
古く中国では正月7日に人を占ったことから「人日の節句」とよ呼ばれるようになりました。七草粥には、冬を乗り越えて芽を出す若葉の力強さをわけてもらいたいとの思いが込められています。
上巳の節句
上巳(じょうし)の節句
3月初めの巳(み)の日を上巳といい現在では雛人形を飾り、桃の花やよもぎ餅をお供えして女の子の成長をお祝いする「雛祭り」の行事ですが、古来日本では、人の形に紙を切り抜いた"ひとがた"で体をなでてけがれを落とし、海や川に流す祓(はらえ)の行事でした。
その"ひとがた"が次第に華やかになり、現在のひな人形となりました。
端午の節句
端午(たんご)の節句
「端午の節句」は、「桃の節句」が女の子の節句であることに対して男の子の節句として広く知られています。
もともと端午とは月初めの午(うま)の日を指しましたが、5月5日を端午の節句と呼ぶようになりました。お供えする菖蒲やヨモギやチマキは邪気を祓うといわれ、菖蒲を家の軒先に差したり、風呂に入れて魔除けとしました。又、菖蒲をと尚武(しょうぶ)とをかけて武者人形を飾り、次第に男の子の節句として広まっていきました。
七夕の節句
七夕(しちせき)の節句
「笹の葉さらさら 軒端にゆれる お星さまきらきら 金銀砂子」七夕の節句とは、七夕祭(たなばたまつ)りのことです。願い事を書いた短冊を結んだ竹や笹が飾られる風景は夏の風物詩です。
日本では古来、お盆に祖先の御霊(みたま)をお迎えする前に御霊(みたま)の衣服を織り、棚に供え、穢(けが)れを祓う行事でした。そこに中国から「星祭」の「天の川伝説」で知られる彦星と織姫の逢瀬と技能や芸能の上達を願う祭の風習が入ってきて現在の笹竹に願い事を書いた短冊を結びつけて祈る行事へと変化していきました。
重陽の節句
重陽(ちょうよう)の節句
縁起の良い奇数(陽数)の最大値"9"が重なることから重陽とよばれます。
古くは宮中において菊の花びらを浮かべたお酒をいただく宴が開かれ民間でも前夜に菊に綿をかぶせ、9日の朝にその露で湿った綿で体を拭いて長寿を願ってきました。現在でもこの時期は各地で菊まつりや菊花展が行われています。
七五三
子供の成長を祝う
七五三は、古くからの風習である三才の「髪置(かみおき)」、五才の「袴着(はかまぎ)」、七才の「帯解(おびとき)」に由来するといわれています。
「髪置」は男女児ともに行われた儀式で、この日を境に髪を伸ばし始めました。また、「袴着」は男児がはじめて袴を着ける儀式で、「帯解」は女児がそれまでの幼児用の付紐をやめ、大人の帯を締める儀式です。
七五三では、子供が無事に育つことができたことを皆で祝い、これまで見守って下さった神さまやご先祖様にお参りをして感謝の気持ちを表し、これからの健やかな成長をお祈りしましょう。
特に10月中旬より11月下旬までは祈祷後に千歳飴を授与いたします。※千歳飴は無くなり次第終了になります。
厄年と厄除け
人生の節目にあたる年
厄年とは、健康、仕事、私生活などあらゆる面で難を招きやすい年頃と言われており、私たちの祖先が長年にわたる営みを通して心と身体の調子が不安定になる年齢を体得し、今日まで伝えられてきた社会的慣習です。
前厄、本厄、後厄の三年間、八方塞がり、黒星の年ではそれぞれご祈祷をうけますが、それらの期間はいずれも「祈り」と「慎み」の心を持って過ごすことが大切です。
合格祈願
神さまのご加護を頂く
厳しい受験勉強。受験生の負担は相当なものです。
将来について真剣に考え、初めて叶えたい夢や希望がある時、人生最初の試練に神さまのご加護を頂き体調も良く、平常心で実力をはっきできるようお祈りをいたします。これは就職成就祈願も同じです。
成人式と成人奉告
成人式とは、子供から大人の社会へ仲間入りするための儀礼
古来、男子は15歳前後になると衣服を改め冠をかぶる「元服(げんぷく)加冠(かかん)」の儀式を行い、女子は「髪上げ」の儀式をもって大人の証としました。
私たちが日常使っている「冠婚葬祭(かんこんそうさい)」という言葉の「冠」はここから来ています。成人式がいかに重要な儀式であるかが伺えます。
神さまのご加護のもと無事二十歳をむかえる事ができたのですから、先ずは神社に詣で、感謝の心で成人奉告をし、今後のご守護をお祈りするご祈祷を受けることが古来の慣わしです。
神前結婚式
神前結婚式は数多い人生の節目の中でも重要な晴れ日
結婚式は新たな家庭を築く、人生儀礼の中でも重要で意義深い儀礼であり、「神前結婚式」とは、日本に古くから伝わる礼儀、作法、考え方により受け継がれる「伝統的な婚儀の形」です。
その昔、伊邪那岐命(いざなぎのみこと:男の神さま )と、伊邪那美命(いざなみのみこと:女の神さま)のお二人の神さまが、 祖先の仰せに従い、国土経営の第一歩として結婚されたと伝えられます。
- 神前結婚式は、御婚儀に基づいた次第により御饌御酒をお供えし、新郎新婦が御神酒の酒盃を三三九度取り交わします。
- 神聖なる神前での挙式は婚礼をより厳粛なものとし、神々のみたまに触れることにより家庭円満と子孫繁栄を願います。
厳粛な空気の中、二人は生涯の愛を誓い、結婚が二人の間だけのことではなく、両親や親族に支えられ今の自分たちがあることに感謝をし、真の日本人として、地域社会の一員として認めてもらう大切な儀式です。
長寿と年祝い
今日まで年を重ね無事に人生を送ってこられた事への感謝
「年祝い」の歴史は古く「続日本書紀」に「仁明天皇宝算四十の御賀」の記述があり、古くから算賀(さんが)のお祝いとして行われていることが伺えます。古くから年齢は「数え年」で数えられます。
「数え年」とは、生まれた時を1歳とし、新年を迎えるごとに歳を1歳足します。これは年(とし)神さま(がみさま)をお迎えし、その祝福をいただいて、皆さま揃って一つ歳を取るという考え方です。
還暦(かんれき)61(六十一)歳
干支が一巡して生まれた時の干支にかえるお祝いです。生まれ直す、すなわち赤ちゃんにかえるという意味合いから、赤い頭巾やちゃんちゃんこ・座布団などを贈ってお祝いする習慣もあります。古希(こき)70(七十)歳
唐の詩人杜甫の詩「人生七十古来稀なり」という言葉からつけられました。お祝いの仕方は、時代や地域により、また各ご家庭それぞれで違い決まった形式はございません。喜寿(きじゅ)77(七十七)歳
喜の略字が七・十・七に分解されることからつけられました。傘寿(さんじゅ)80(八十)歳
傘の略字が八・十に分解されることからつけられました。半寿(はんじゅ)81(八十一)歳
半という字が八・十・一に分解されることからつけられました。また将棋盤の目が八十一あることから盤寿ともいわれます。米寿(べいじゅ)88(八十八)歳
米という字が八・十・八に分解されることからつけられました。卒寿(そつじゅ)90(九十)歳
卒の俗字「卆」が九・十に分解されることからつけられました。白寿(はくじゅ)99(九十九)歳
百の字から一をとると白という字になることからつけられました。上寿(じょうじゅ)100(百)歳
この上ない長寿という意味で百歳以上のお祝いをさします。神葬祭
亡くなられた方の御霊(みたま)を丁重にお祀りいたします
神道では、人が亡くなりその肉体は滅びても、霊魂は留まって日夜私たち子孫を見守り、一家の繁栄と幸福をもたらす守護神となります。こうした考え方により、「神葬祭」では故人の生前の功績を称え、遺徳を偲び、その後、祖霊祭(年祭やお盆・お彼岸)では亡くなられた方の御霊(みたま)を丁重にお祀りいたします。
親から子へ、子から孫へ、両親、祖父母、また遠いご先祖さまから連綿と受け継がれてきた命の尊さを認識し、生かされていることへの感謝の念を抱くことで私たちの心はより豊かになり、またご家庭や地域の絆を深め、日々を平安に暮らすための生きる源となります。
お祓い・祈祷
願いを成就するための祈り
拝殿にて祓い清め、祝詞奏上、豊栄舞奏奉、玉串拝礼などを行い、一家平安や繁栄などを願います。
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