鈴木正彦記念-土鈴館開館のご案内‐8月24日(日)オープン!
この度、当社境内に全国各地から蒐集した土鈴を展示する、「鈴木正彦記念土鈴館」が完成いたしました。
鈴木正彦先生プロフィール
鈴木正彦(民俗学・国文学)
大正11年(1922)4月21日岐阜県中津川市に生まれる。國學院大學にて民俗学の大家折口信夫に師事。
大東亜戦争終戦後、國學院大學学部研究科(大学院)にて折口信夫の助手を勤め、昭和25年(1950)に和洋女子大学助教授、教授を経て、和洋女子大学名誉教授に就任。
「土鈴博士」とも、「昭和の本居宣長」とも呼ばれ、個人で一万五千点以上の土鈴を蒐集、一部を和洋女子大学の文化資料館へ寄贈し、残りの大部分を小國神社へ奉納。
鈴の愛好家が集まり昭和56年(1981)に発足された「語鈴会」の発起人・会長に就任。神戸土鈴友の会顧問に就任。
令和2年(2020)11月27日他界 享年98歲。
多彩な「土鈴」~祭具から作家作品まで~
土鈴とは、粘土を型に入れて成形し、中に玉や小さな土塊を入れて焼き上げ、振るとカランカランと澄んだ音色を響かせる鈴のことで、社寺の授与品として今も全国で授与されています。
その歴史は縄文時代にまで遡り、古くから魔除けや厄除け、招福祈願などの意味を込めて神社や寺院で授与される他、祭祀の際の祭器・呪具として用いられてきました。
800年の歴史を持つとされる英彦山がらがら。玄関や勝手口につるして魔除け、虫除けの効果があるとされる。
後に、芸術的な価値も高まり、作家作品も多く作られることになり、全国的広がりを見せるとともに地方ごとの独自性が確立されていきました。
江戸時代中期には、国学者本居宣長(1730-1801)が深く鈴を愛したことでも知られています。
宣長は松阪の自宅書斎を「鈴屋」と号し、36個の小鈴を赤い紐で結んだ「柱掛鈴」を書斎の柱に掛けて、勉学の合間にこれを鳴らして心を慰めたと伝えられています。
現代の本居宣長とも称えられた鈴木正彦先生は生前、
「鈴の音によって古を偲び、また心を静めていたという、鈴をこよなく愛した国学の大家本居宣長には、時代を越えた強い共感を覚えます。これは何も私に限らず、日本人の心の奥深いところで誰しももっている共通感覚ではないでしょうか。」
と述べられ、土鈴の本質的な魅力を語られています。
土鈴館の建築構造について
土鈴館は、木造平屋建ての建物です。特徴的な八角形の形状は、古来より我が国において八方位が全世界を表すとされるなど、特別な意味を持つ形とされてきました。この八角形には、あらゆる方角からの災厄を祓う魔除けの意味が込められています。
土鈴館は、木造平屋建ての建物です。特徴的な八角形の形状は、古来より我が国において八方位が全世界を表すとされるなど、特別な意味を持つ形とされてきました。この八角形には、あらゆる方角からの災厄を祓う魔除けの意味が込められています。
土鈴館は、展示の土鈴が持つ魔除けの意味合いと、建物の八角形とを重ね合わせ、ご来館いただく皆様を災いから守り、福を招く場となるよう願いを込めて設計いたしました。
館内は、木の香りと温もりに包まれながら、落ち着いた空間で一つ一つの土鈴と向き合うことができます。中央には大きな土鈴や当社の干支土鈴展示スペースを設け、その周囲を巡るようにして全国各地の土鈴をご覧いただけるよう工夫を凝らしました。
当社の干支土鈴も順々に並んでいます
展示の土鈴について
館内で展示の土鈴は、当社が所蔵する13300余点の中から厳選した約900点です。北は北海道から南は沖縄まで、また海外で制作されたものも含まれます。干支をかたどったもの、各地の祭事や風俗を表現したもの、神話や伝説に登場する神々や動物をモチーフにしたもの、大正・昭和時代のレトロ商品など、多種多様な土鈴があります。個性豊かな造形や、美しい絵付けなど、細部にわたる職人の手仕事を間近でご覧いただけます。
また、現在全国で開館している土鈴展示施設の土鈴所蔵数としては日本最大級で、作家作品が多いことが当館の特徴の一つでもあります。
色とりどりの作家土鈴
開館情報
| 日 時 | 令和7年8月24日(日)より |
|---|---|
| 時 間 | 午前9時より午後4時まで |
| 入館料: | 無料 |
| 休館日 | 現時点では未定 |
この土鈴館が、ご参拝の皆様にとって日本の伝統文化に触れる新たな機会となり、心安らぐ場所となりますよう願っています。
皆さまぜひご参拝の折には、多彩な土鈴の世界をお楽しみください。