玉垂71号
発行:令和七年三月三十一日
春に思う
本年のお正月は、お天気にも恵まれ穏やかな年明けを迎えました。近年の傾向と致しましては、例年一月二十日より二月三日に実施している「厄除大祭」の期間に併せて初詣をされる方が多く、お正月の賑わいが以前よりも長く続いている状況です。
他方、若い方を中心に「新しい信仰の形」が定着しているようです。いわゆる、「暦」を生活の中に活かし、吉日を選日してご参拝をされる方々が増えています。当社でも、従前より「六曜」や「戌の日」などを意識しつつ、参拝者の増減をある程度予想をしておりましたが、それとは別に「一粒万倍日」や「天赦日」など、今まではあまり知られていなかった「吉日」に多くの参拝者が訪れるようになりました。前者は、我が国独自の選日法により選日される吉日で、後者は大陸より日本に伝わり、「陰陽五行説」と「十干十二支」の思想に由来するものと考えられています。本年三月十日は、この「二つの吉日」が重なるタイミングであったことから、予想を上回るご参拝の皆様が訪れたとの報告を受けました。内外の良きものを取り入れ、ハイブリッドな運用を得意とする我が国ならではの気質であると思います。さらには、インターネット・SNSの普及もあり、より良いとされる参拝日を求め、急速な広がりを見せているようです。いずれに致しましても、「節目」を大切にして日々を送ることは、心に「潤い」をもたらす生活に繋がることと存じます。
ところで、現在の我が国の内外を巡る情勢は「国家興亡の岐路」というべき状況です。虎視眈々と台灣や沖縄県石垣市の尖閣諸島を狙う中国共産党、ロシアや北朝鮮への対応も待ったなしです。特に対中国に関する台灣の危機は「隣の火事」ではありません。台湾侵略と尖閣侵略は地政学的にも同時に起こる可能性が極めて高いものです。安全保障には様々な視点がありますが、「力による現状変更に対する国防」は喫緊の課題です。特に我が国の脅威となる国々には、軍事的抑止力と経済的安全保障の二本立てで覇権的野心を挫き、有事を回避してゆくことが大切です。
一方で、令和四年に実施された内閣府による自衛隊への意識調査では、九十・八パーセントが「良い印象」と答えています。現状、国防・防災・防疫など様々な有事に対応している自衛隊に対し、憲法上明記されずにいるということは、あまりにもご都合主義ではないかと思います。一刻も早く国会発議の原案を示し、国民投票を実施する方向へ進めてもらいたいと思います。七月には、参議院選挙も実施されます。私たち国民は、国の行く末に思いを致し、曇りなき眼で現実を俯瞰していかなければなりません。
いよいよ四月は御例祭を迎えます。職員一同、神慮を畏み、国の安寧と世界の平和を祈り社務に精進して参ります。各位のご壮健を心よりお祈り申し上げます。
令和七年三月二十日