季節の便り
斎庭の草花 ヤブテマリ・ハナイカダが開花しています。◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
Vol. 239:2020.04.19(日)
本日は、汗ばむほどの陽気です。昨日、当社における最も重要なお祭りの1つである
「例祭」を恙なく斎行いたしました。
大神様へ日々の感謝を申し上げ、国の隆昌、世界の平和、地域の平穏をお祈りいたしました。
さて、山笑う季節、青葉が目に優しい季節の到来です。若葉が清々しく輝いているようです。
日に日に姿を変える自然の色合いに目を向けてみますと、同じ時刻に同じ場所を観察していても、草花の成長
は元より、その日の風や光り、温度などでもまったく違うように感じます。
現在、外出を自粛されている方も多いかと存じます。心が塞がりがちな世相ではありますが、
当社の花々の開花情報をご覧いただき、心も身体も清々しくかお過ごしいただければ幸いに存じます。
それでは、開花情報をお伝えいたします。
(ヤブテマリの開花:令和2年4月19日)
数日前から満開となりました。
比較的花期は長く、花弁が白い蝶のようです。
花や実の美しさから庭木として植えられることも好まれます。
当社では、事待池のほとり森山焼きの橋近くにあります。
フォトスポットとしても人気の場所です。
(宮川沿いのもみじの青葉:令和2年4月19日撮影)
柔らかなもみじの若葉のトンネルです。
爽やかな風が通ると若葉がサラサラと揺れます。
(ハナイカダの開花:令和2年4月19日撮影)
ハナイカダもこれから開花の季節を迎えます。
この季節になりますと、お問い合わせが多くなる花の1つです。
本年は特に、ことまち池のほとりに鎮座する八王子社南側のものが美しくなりそうです。
(青葉もみじが日の光に透けている様子:令和2年4月19日撮影)
日々、新たに感染症についての報道がなされています。正確な情報を把握し不自由、
不便を乗り越え、冷静に対応することで、一丸となって鎮静化に努め、この国難とも言える事態を
乗り越えてゆくことが大切であると存じます。
不平や不満では解決することは難しいものです。
職員一同、国の安寧と世界の平和を祈り、社務に精進してまいります。
◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
さて『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された
明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)
をご紹介いたします。
それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。
御 歌
◇やむ人を きてみるたびに おもうふかな みなおこたりて 家にかへれと◇
意 訳
◆病気で苦しんでいる人を病院へ見舞いに来る度に、いつも思うことです。みな一日も早く病気が回復して、
家族の待つ家にかえりなさいと◆
今回は御歌です。
ご皇室は常に「祈りのご存在」であられることは、私たちにとりまして本当に有り難いことです。
生涯かけて社会福祉の為にご尽力なされた昭憲皇太后の
慈しみの心に満ちた御歌であると拝察申し上げます。
当社におきましても引き続き、「祈り」とともに「行動」をして参ります。
□昭憲皇太后について□
~社会福祉や女子教育に尽力された生涯~
昭憲皇太后は嘉永3年、一条忠香公の第三女としてお生まれになられました。
生涯にわたり、女子教育のご奨励と博愛、慈善事業について尽力されました。
なかでも、お茶の水の東京女子師範学校の設立の際には、
多額のお手許金(私有財産)を下賜(かし)されたことは広く知られています。
とりわけ、日本赤十字社の設立と経営に尽くされ、赤十字国際委員会に寄付された「昭憲皇太后基金
(Empress Shoken Fund)」は、赤十字の平時における救護活動の先例となりました。
いまでもその基金は、世界各国の赤十字助成のために活用され、
今日までその恩恵に浴した国は、延べ500ヶ国におよんでいます。
大正3年4月11日に崩御され、伏見桃山東陵に埋葬されました。
現在は、東京都代々木に鎮座する明治神宮において、明治天皇とともにそのご神霊がお祀りをされています。
「例祭」を恙なく斎行いたしました。
大神様へ日々の感謝を申し上げ、国の隆昌、世界の平和、地域の平穏をお祈りいたしました。
さて、山笑う季節、青葉が目に優しい季節の到来です。若葉が清々しく輝いているようです。
日に日に姿を変える自然の色合いに目を向けてみますと、同じ時刻に同じ場所を観察していても、草花の成長
は元より、その日の風や光り、温度などでもまったく違うように感じます。
現在、外出を自粛されている方も多いかと存じます。心が塞がりがちな世相ではありますが、
当社の花々の開花情報をご覧いただき、心も身体も清々しくかお過ごしいただければ幸いに存じます。
それでは、開花情報をお伝えいたします。
(ヤブテマリの開花:令和2年4月19日)
数日前から満開となりました。
比較的花期は長く、花弁が白い蝶のようです。
花や実の美しさから庭木として植えられることも好まれます。
当社では、事待池のほとり森山焼きの橋近くにあります。
フォトスポットとしても人気の場所です。
(宮川沿いのもみじの青葉:令和2年4月19日撮影)
柔らかなもみじの若葉のトンネルです。
爽やかな風が通ると若葉がサラサラと揺れます。
(ハナイカダの開花:令和2年4月19日撮影)
ハナイカダもこれから開花の季節を迎えます。
この季節になりますと、お問い合わせが多くなる花の1つです。
本年は特に、ことまち池のほとりに鎮座する八王子社南側のものが美しくなりそうです。
(青葉もみじが日の光に透けている様子:令和2年4月19日撮影)
日々、新たに感染症についての報道がなされています。正確な情報を把握し不自由、
不便を乗り越え、冷静に対応することで、一丸となって鎮静化に努め、この国難とも言える事態を
乗り越えてゆくことが大切であると存じます。
不平や不満では解決することは難しいものです。
職員一同、国の安寧と世界の平和を祈り、社務に精進してまいります。
◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
さて『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された
明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)
をご紹介いたします。
それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。
御 歌
◇やむ人を きてみるたびに おもうふかな みなおこたりて 家にかへれと◇
意 訳
◆病気で苦しんでいる人を病院へ見舞いに来る度に、いつも思うことです。みな一日も早く病気が回復して、
家族の待つ家にかえりなさいと◆
今回は御歌です。
ご皇室は常に「祈りのご存在」であられることは、私たちにとりまして本当に有り難いことです。
生涯かけて社会福祉の為にご尽力なされた昭憲皇太后の
慈しみの心に満ちた御歌であると拝察申し上げます。
当社におきましても引き続き、「祈り」とともに「行動」をして参ります。
□昭憲皇太后について□
~社会福祉や女子教育に尽力された生涯~
昭憲皇太后は嘉永3年、一条忠香公の第三女としてお生まれになられました。
生涯にわたり、女子教育のご奨励と博愛、慈善事業について尽力されました。
なかでも、お茶の水の東京女子師範学校の設立の際には、
多額のお手許金(私有財産)を下賜(かし)されたことは広く知られています。
とりわけ、日本赤十字社の設立と経営に尽くされ、赤十字国際委員会に寄付された「昭憲皇太后基金
(Empress Shoken Fund)」は、赤十字の平時における救護活動の先例となりました。
いまでもその基金は、世界各国の赤十字助成のために活用され、
今日までその恩恵に浴した国は、延べ500ヶ国におよんでいます。
大正3年4月11日に崩御され、伏見桃山東陵に埋葬されました。
現在は、東京都代々木に鎮座する明治神宮において、明治天皇とともにそのご神霊がお祀りをされています。