季節の便り
斎庭の草花 白糸草(しらいとそう)が咲いています◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
Vol. 224:2019.05.14(火)
初夏の爽やかな陽気が続いています。当社でも様々な季節の花々が顔を出しております。
今回は白糸草(シライトソウ)のご紹介です。
(令和元年5月13日撮影)
シライトソウ(白糸草)は、シュロソウ科シライトソウ属の野生の多年草で和名は「糸を束ねたような花の姿」に由来しています。
ギリシャ語では、Chionographisと表記され、「雪の筆」を意味しています。スウェーデンの植物学者カール・ツンベルクが記した『日
本植物誌(Flora Japonica)』(1784年)で、この種が世界に紹介されました。
(令和元年5月13日撮影)
涼しげな花姿は初夏の季節に良く似合います。
白い花の先が高く伸び、そよ風にさやさやと揺れている花姿は、まさに「雪の筆」の名のそのものです。
(令和元年5月13日撮影)
小國神社では、群生することもあります。現在は、滝宮社登拝口の南側に開花しています。花期は一週間ほどです。
山野草の鑑賞の醍醐味は、やはり自然の中で鑑賞することです。
ご神域をゆっくり歩きながら季節を愛で、心を癒やしていただけたら幸いです。
◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
さて『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された
明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)
をご紹介いたします。
それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。
御 製
◇いかならむ事にあひても たわまぬは わがしきしまの 大和だましひ◇
意 訳
◆どんな困難障害に際会してもひるむことがないのが、わが日本の国々の人々が持つ大和だましいというものである。◆
今回は御製です。
明治天皇は、「近代国家日本の指導者、国民の象徴」として国民から畏敬の念をいだかれていました。日常生活は質素を旨とし、どれほ
ど寒い日でも暖房は火鉢1つだけ、暑中も御服を脱がずに執務するなど、自己を律して天皇としてお務めを果たされてたそうです。
一方で、皇女東久邇聡子の証言では、「記憶力が抜群で、書類には必ず目を通したあと朱筆で疑問点を書きいれ、内容を全て暗記して次
の書類と相違があると必ず注意し、よく前言との相違で叱責された伊藤博文は『ごまかしが効かない』と困っていた」との逸話もありま
す。
自己を律し、指導者、国民の象徴として「大和魂」という言葉を明治天皇自らがお示しになられ、国民はその姿勢や精神を目標とし、
国民一丸となって「国難」に立ち向かい、「平和」な世を作り成してきました。
現在、国内外の世相に目を向けると、まさにそれは「国難」と呼べる状況ではないでしょうか。
今を生きるわたしたちも、今こそ、それぞれが持つ「大和魂」を奮い起こして一丸となり、「国難」に立ち向かい乗り越える姿勢を
忘れたくはないものです。この新しい「令和」の時代においても変わらない普遍的な精神姿勢のひとつが「大和魂」ではないでしょう
か。
職員一同多くの皆さまのご参拝を心よりお待ちしています。
(令和元年5月13日撮影/新緑が美しい宮川のほとり)
今回は白糸草(シライトソウ)のご紹介です。
(令和元年5月13日撮影)
シライトソウ(白糸草)は、シュロソウ科シライトソウ属の野生の多年草で和名は「糸を束ねたような花の姿」に由来しています。
ギリシャ語では、Chionographisと表記され、「雪の筆」を意味しています。スウェーデンの植物学者カール・ツンベルクが記した『日
本植物誌(Flora Japonica)』(1784年)で、この種が世界に紹介されました。
(令和元年5月13日撮影)
涼しげな花姿は初夏の季節に良く似合います。
白い花の先が高く伸び、そよ風にさやさやと揺れている花姿は、まさに「雪の筆」の名のそのものです。
(令和元年5月13日撮影)
小國神社では、群生することもあります。現在は、滝宮社登拝口の南側に開花しています。花期は一週間ほどです。
山野草の鑑賞の醍醐味は、やはり自然の中で鑑賞することです。
ご神域をゆっくり歩きながら季節を愛で、心を癒やしていただけたら幸いです。
◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
さて『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された
明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)
をご紹介いたします。
それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。
御 製
◇いかならむ事にあひても たわまぬは わがしきしまの 大和だましひ◇
意 訳
◆どんな困難障害に際会してもひるむことがないのが、わが日本の国々の人々が持つ大和だましいというものである。◆
今回は御製です。
明治天皇は、「近代国家日本の指導者、国民の象徴」として国民から畏敬の念をいだかれていました。日常生活は質素を旨とし、どれほ
ど寒い日でも暖房は火鉢1つだけ、暑中も御服を脱がずに執務するなど、自己を律して天皇としてお務めを果たされてたそうです。
一方で、皇女東久邇聡子の証言では、「記憶力が抜群で、書類には必ず目を通したあと朱筆で疑問点を書きいれ、内容を全て暗記して次
の書類と相違があると必ず注意し、よく前言との相違で叱責された伊藤博文は『ごまかしが効かない』と困っていた」との逸話もありま
す。
自己を律し、指導者、国民の象徴として「大和魂」という言葉を明治天皇自らがお示しになられ、国民はその姿勢や精神を目標とし、
国民一丸となって「国難」に立ち向かい、「平和」な世を作り成してきました。
現在、国内外の世相に目を向けると、まさにそれは「国難」と呼べる状況ではないでしょうか。
今を生きるわたしたちも、今こそ、それぞれが持つ「大和魂」を奮い起こして一丸となり、「国難」に立ち向かい乗り越える姿勢を
忘れたくはないものです。この新しい「令和」の時代においても変わらない普遍的な精神姿勢のひとつが「大和魂」ではないでしょう
か。
職員一同多くの皆さまのご参拝を心よりお待ちしています。
(令和元年5月13日撮影/新緑が美しい宮川のほとり)