天皇陛下御即位記念 令和のお屋根替え 次世代へつなぐ 祈り・技・美 ~ご支援ご奉賛のお願い~

小國神社(おくにじんじゃ) > 令和のお屋根替え

令和元年10月25日

当特設サイト「令和のお屋根替え」を公開しました

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これからの百年へ、わたしたちができること。

令和のお屋根替え

令和2年12月 ユネスコ無形文化遺産登録

伝統建築工匠の技檜皮採取ひわださいしゅ檜皮葺ひわだぶき

  • 本殿遷座祭 令和3年11月10日 斎行
  • 奉幣祭 令和3年11月11日 斎行
ユネスコオフィシャルサイト内「Fifteenth session of the Intergovernmental Committee for the Safeguarding of the Intangible Cultural Heritage - intangible heritage - Culture Sector - UNESCO」ページ(https://ich.unesco.org/en/15COM)
第15回ユネスコ無形文化遺産保護委員会 議長 オリビア・グレンジ氏により議題は進められました。

ユネスコオフィシャルサイト内
「Fifteenth session of the Intergovernmental Committee for the Safeguarding of the Intangible Cultural Heritage - intangible heritage - Culture Sector - UNESCO」ページ
https://ich.unesco.org/en/15COM

お屋根替えのアルバム

お屋根替えを通して見えてきた様々な風景や、普段では目にすることができない作業風景そして、お屋根替えに携わる人々の表情などお届けいたします。

令和のお屋根替え「職人たちの活発な意見交換がされた、NPO法人静岡県伝統建築技術協会による視察研修」
職人たちの活発な意見交換がされた、NPO法人静岡県伝統建築技術協会による視察研修
令和のお屋根替え「緊張感が漂う、SBS静岡放送による現場取材」
緊張感が漂う、SBS静岡放送による現場取材
令和のお屋根替え「鋭い表情で、真名井の箱棟にテンポ良く銅板を巻く職人」
鋭い表情で、真名井の箱棟にテンポ良く銅板を巻く職人
令和のお屋根替え「悪天候のなか、仕事道具の手入れをおこなう職人たち」
悪天候のなか、仕事道具の手入れをおこなう職人たち
令和のお屋根替え「屋根職人の作業メモ」
屋根職人の作業メモ
令和のお屋根替え「現場で微調整を繰り返して補修される軒の修理」
現場で微調整を繰り返して補修される軒の修理
令和のお屋根替え「ハート型の火除けの「猪目」が特徴的な、70cmほどの取り外された「鬼」」
ハート型の火除けの「猪目」が特徴的な、70cmほどの取り外された「鬼」
令和のお屋根替え「丁寧に旧屋根が剥がされていく、神徳殿の屋根解体作業」
丁寧に旧屋根が剥がされていく、神徳殿の屋根解体作業
令和のお屋根替え「葺き替え後、元の形状に戻すために2人一組で行う採寸作業」
葺き替え後、元の形状に戻すために2人一組で行う採寸作業
令和のお屋根替え「補修箇所を確認する屋根職人(左)と大工職人(右)」
補修箇所を確認する屋根職人(左)と大工職人(右)
令和のお屋根替え「手際よく組まれていく木製の足場」
手際よく組まれていく木製の足場
令和のお屋根替え「心身を清める作業の前のお祓い」
心身を清める作業の前のお祓い

お屋根替えトピックス

「お屋根替え」にまつわる、おすすめの話題をご紹介いたします。

村上社寺工芸社 専務取締役 村上貢章が選ぶ、日本伝統建築を味わうための2冊

~日本の伝統建築を楽しむための入門書を職人の目線から紹介します~

村上社寺工芸社 専務取締役 村上貢章が選ぶ、日本伝統建築を味わうための2冊

初めまして。私は村上社寺工芸社の村上と申します。
昨年より小國神社で実施されている天皇陛下御即位記念事業「令和のお屋根替え~次世代へ繋ぐ祈り・技・美~」でご本殿以下社殿の屋根替え工事をご奉仕させていただいております。

少し弊社の紹介をさせていただきます。
創業は大正4年、現在は私の父が代表をしており、私で4代目となります。日本古来より伝わり、国の選定保存技術に指定されている檜皮葺き・こけら葺き・茅葺きに代表される植物性屋根を主に施工している会社です。
創業年に小國神社の屋根葺替え工事をご奉仕してより、今日に至るまでご縁を頂いています。

私は、この業界に足を踏み入れて7年ほどの若輩者で、勉強中の身ですが、「難しいと思われがちな日本の伝統建築に親しみを持っていただきたい、、、、。」との願いを込め、独断と偏見で選ばせていただいた入門書を紹介させていただきます。

村上社寺工芸社 専務取締役 村上貢章

日本伝統建築を味わうための2冊

- 其一 -

『物語/ものの建築史 屋根のはなし』山田幸一 監修・石田潤一郎 著

屋根のかたちや小屋組みに至るまで詳細に書かれていて、写真や図面もたくさん載っているので、始めて日本建築の奥深さに触れる方にも、わかりやすい内容です。さらには、屋根の歴史にも触れられていますので日本の屋根がどう発展してきたかが分かる1冊です。

特に表面上みられない屋根裏の構造や断面図が詳しく書かれていますので、桔木や野垂木などあまり聞き入れない用語についても知ることができます。私自身もまだまだ知識が十分ではありませんが、屋根裏に入った後にこの本を読んで勉強をさせていただいた経験もあります。入門書としてお手にとっていただけると幸いです。

- 其二 -

『檜皮葺き 職人せんとや生まれけん』原田多加司 著

10代続く檜皮葺き師の家に生まれ、一旦は銀行に勤めた著者が30歳から職人になってからの経験や檜皮葺き、こけら葺きの技術にも触れられている1冊です。小國神社様の御本殿や各社殿の多くの屋根に使われている「檜皮葺き」。その材料である檜の皮の採取から材料整形、そして屋根を葺く技術に使用する道具まで盛りだくさんとなっています。また昔の職人の話の中で、徒弟制(親方と弟子)の風習などにも触れていますので、現代の働き方とは違う現場ならではのエピソードもたくさん書かれています。働き始めの頃、要領の悪かった私も諸先輩方に現場で厳しく指導していただき、「なにくそ」と思って体に染み込ませようともがいた経験もあります。

実際に著者も納得のいく仕事をするために何度も何度も刃物を研ぎ、血のにじむまで道具の手入れをしていた時期があったそうです。そういった話が現代にどこまで通じるかはわかりませんが、日本の「ものづくり」を支えてきた「職人気質」の大切さを感じることができる本です。
是非ご一読ください。

以上の2冊を紹介させていただきました。
少しでも日本の伝統建築について親しみをもって頂けるような本をセレクトしました。

ご参拝の際に小國神社のお屋根を見上げていただき、世界に類を見ない我が国の伝統技術に思いを馳せていただければ嬉しく思います。
ちなみに、私は小國神社のお屋根と真っ青な青空が見せる自然のコントラストが大好きです。

来年はいよいよ、小國神社のご祭神『大己貴命』が鎮まる御本殿のお屋根替えが控えています。
一意専心、神様を敬う心で受け継がれてきた小國神社の華麗優美な檜皮葺き屋根を次世代に護り伝えてゆけるよう邁進していく所存です。

ありがとうございました。

奉賛ほうさんのお願い

令和のお屋根替え

小國神社では、令和の御代替みよがわりをお祝いし、
天皇陛下御即位記念『令和のお屋根替やねがえ』~次世代へつなぐ 祈り・技・美~を、
四年の歳月をかけ、御本殿以下社殿群のお屋根のき替え工事をおこないます。

当社の御本殿以下社殿のお屋根は、日本唯一の伝統技法「檜皮葺ひわだぶきひのきの皮で屋根をく技法)かれた屋根です。

檜皮葺屋根の社殿

古来より、その造形の柔らかな曲線と風合いに代表される繊細な優美さは、日本の風土と調和してきました。

古典文学「枕草子」には、『雪は檜皮葺ひわだぶき、いとめでたし。すこし消えがたになりたるほど。… 』と綴られ、白雪と檜皮ひわだの屋根が織りなす色の絶妙なコントラストが風情豊かに表現されています。

また、定期的なき替えが必要であることが示すように、材そのものの美しさを喜び讃え、清らかな状態を大切にしてきた私たちの祖先が造りだした「日本の美」であり、古より変わることのない神様への「祈り」が、その「技」と「美」を護り伝えてきました。

しかしながら、現在、御本殿以下社殿のお屋根は、古いものでは六十余年、新しいものでも四十余年の月日が経過しております。

檜皮ひわだを使ったお屋根はたびたび補修を施して参りましたが、耐用年数を考慮するとき、き替え工事に着手するべきと判断致しました。

修復を必要とする檜皮葺屋根

つきましては、ご祭神、大己貴命おおなむちのみことが鎮まる御本殿をはじめ社殿の常若とこわか(いつまでも若々しくあること)に努め、先人が護り伝えてきた、「祈りの精神文化」と貴重な「伝統技術」を次世代につなぎ、より一層神さまのご加護を戴けますよう、本事業を進めて参りたく存じます。

世情厳しい折かと存じますが、何卒趣旨をご理解いただき、ご支援、ご奉賛ほうさんを賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

遠江国一宮 小國神社 宮司/打田 文博

小國神社崇敬奉賛会 会長/鈴木 覺

天皇陛下御即位記念「令和のお屋根替え」募財委員会 委員長/亀山 鋹男

  • 奉賛者の皆さまのご芳名は、神社にて永久保存いたします。
  • 記念品として、社殿の旧お屋根に使用した貴重な古材で奉製した特別なお守りを授与いたします。
  • 高額奉賛者(十万円以上)ご奉賛の皆さまには、本事業に伴う各種祭典へのご案内、特別記念品、感謝状を贈呈いたします。

遠江国一宮 小國神社社殿・境内の写真
(大正初期~昭和初期)國學院大學所蔵

大正初期~昭和初期の小國神社境内 ①

大正初期~昭和初期の小國神社境内 ②

大正初期~昭和初期の小國神社境内 ③

大正初期~昭和初期の小國神社境内 ④

大正初期~昭和初期の小國神社境内 ⑤

概要

令和のお屋根替え

次世代へつなぐ 祈り・技・美

募財期間

令和 元年8月1日 ~ 令和 5年10月30日

総予算

3億5千万円

工期

第1期工事

  • 令和 2年 1月14日 ~ 3月31日/真名井(完工)
  • 令和 2年 2月12日 ~ 10月20日/神徳殿・渡り殿(着工)

第2期工事

  • 令和 3年 2月12日 ~ 10月30日/御本殿
  • 令和 4年 2月12日 ~ 5月30日/並宮

第3期工事

  • 令和 4年 4月20日 ~ 12月10日/拝殿
  • 令和 5年 2月12日 ~ 10月30日/中門・幣殿

『令和のお屋根替え』期間の改修工事進捗状況は「お屋根替えの記録」でご案内しています。

修復を必要とするお屋根

令和のお屋根替え

檜皮葺ひわだぶき屋根の社殿

檜皮葺屋根の社殿と名称
檜皮葺屋根の社殿と名称
小國神社「御本殿」
御本殿ごほんでん
小國神社「並宮」
並宮なみのみや
小國神社「中門・幣殿」
中門ちゅうもん幣殿へいでん
小國神社「拝殿」
拝殿はいでん
小國神社「神徳殿」修復を必要とする檜皮葺屋根
神徳殿しんとくでん
小國神社「真名井」
真名井まない
小國神社「渡り殿」
わた殿でん

檜皮葺ひわだぶきについての詳細は「檜皮葺のお屋根」で、
修復を必要とする社殿の現状は「修復前のお屋根」をご覧ください。

お屋根替えにともなう 主な祭典

令和のお屋根替え

天皇陛下御即位記念

令和 2年

  • 天皇陛下御即位記念「令和のお屋根替え」起工奉告祭
  • 神徳殿副爾合祀祭(令和2年2月18日)
  • 並宮仮殿遷座祭《内陣改修》(令和2年7月18日)

令和 3年

  • 小國神社仮殿遷座祭
  • 小國神社本殿遷座祭
  • 小國神社本殿遷座奉幣祭

令和 4年

  • 並宮仮殿遷座祭
  • 並宮本殿遷座祭

令和 5年

  • 天皇陛下御即位記念「令和のお屋根替え」竣工奉告祭

募財委員会

令和のお屋根替え

第一次募財委員会

(敬称略)
委員長 松井 宏悦
副委員長 岩瀬 静夫亀山 鋹男毛利 多克菅沼 壽雄高木 一彦
員長 山田 周弘松尾 正樹内山 博文高木 清浩鈴木 正見平野 吉男山浦 捷征天野 忠正鈴木 光男山本 須美夫岡田 陽介下原 融山田 孝森松 健次小澤 芳巳北島 廣保嶋田 健吾田中 秀司村松 義市藤田 勝凱村松 博之鈴木 征夫山本 泰幸山本 充喜鈴木 開次鈴木 伸也大場 孝侚新貝 加代子横井 みよ子松尾 春美山本 真理子筒井 輝男

第二次募財委員会

(敬称略)
委員長 亀山 鋹男
副委員長 小澤 芳巳松井 宏悦村松 藤雄大塲 孝侚鈴木 晃
委員 宮谷 宗良藤塚 英一松尾 正樹内山 博文岡本 光市中村 康夫村松 国夫大野 俊明天野 智行山崎 通夫山本 宜正藤田 昌宏近藤 光彦山田 孝大場 満明岡野 豊田中 秀司鈴木 和則村松 瑞香西尾 貞雄村松 幸範伊藤 光男村松三喜男大場 敏孝三沢 義夫髙木 一彦村松 博之新貝加代子横井みよ子松尾 春美山本真理子筒井 輝男

お問い合わせ

令和のお屋根替え

小國神社崇敬奉賛会すうけいほうさんかい

事務局 〒437-0226 静岡県森町一宮 3956-1/小國神社内
TEL 0538-89-7302
MAIL