令和元年10月25日
当特設サイト「令和のお屋根替え」を公開しました
令和元年10月25日
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令和のお屋根替え
令和2年12月 祝 ユネスコ無形文化遺産登録
伝統建築工匠の技「檜皮採取・檜皮葺」
お屋根替えを通して見えてきた様々な風景や、普段では目にすることができない作業風景そして、お屋根替えに携わる人々の表情などお届けいたします。
「お屋根替え」にまつわる、おすすめの話題をご紹介いたします。
~日本の伝統建築を楽しむための入門書を職人の目線から紹介します~
初めまして。私は村上社寺工芸社の村上と申します。
昨年より小國神社で実施されている天皇陛下御即位記念事業「令和のお屋根替え~次世代へ繋ぐ祈り・技・美~」でご本殿以下社殿の屋根替え工事をご奉仕させていただいております。
少し弊社の紹介をさせていただきます。
創業は大正4年、現在は私の父が代表をしており、私で4代目となります。日本古来より伝わり、国の選定保存技術に指定されている檜皮葺き・こけら葺き・茅葺きに代表される植物性屋根を主に施工している会社です。
創業年に小國神社の屋根葺替え工事をご奉仕してより、今日に至るまでご縁を頂いています。
私は、この業界に足を踏み入れて7年ほどの若輩者で、勉強中の身ですが、「難しいと思われがちな日本の伝統建築に親しみを持っていただきたい、、、、。」との願いを込め、独断と偏見で選ばせていただいた入門書を紹介させていただきます。
- 其一 -
『物語/ものの建築史 屋根のはなし』山田幸一 監修・石田潤一郎 著
屋根のかたちや小屋組みに至るまで詳細に書かれていて、写真や図面もたくさん載っているので、始めて日本建築の奥深さに触れる方にも、わかりやすい内容です。さらには、屋根の歴史にも触れられていますので日本の屋根がどう発展してきたかが分かる1冊です。
特に表面上みられない屋根裏の構造や断面図が詳しく書かれていますので、桔木や野垂木などあまり聞き入れない用語についても知ることができます。私自身もまだまだ知識が十分ではありませんが、屋根裏に入った後にこの本を読んで勉強をさせていただいた経験もあります。入門書としてお手にとっていただけると幸いです。
- 其二 -
『檜皮葺き 職人せんとや生まれけん』原田多加司 著
10代続く檜皮葺き師の家に生まれ、一旦は銀行に勤めた著者が30歳から職人になってからの経験や檜皮葺き、こけら葺きの技術にも触れられている1冊です。小國神社様の御本殿や各社殿の多くの屋根に使われている「檜皮葺き」。その材料である檜の皮の採取から材料整形、そして屋根を葺く技術に使用する道具まで盛りだくさんとなっています。また昔の職人の話の中で、徒弟制(親方と弟子)の風習などにも触れていますので、現代の働き方とは違う現場ならではのエピソードもたくさん書かれています。働き始めの頃、要領の悪かった私も諸先輩方に現場で厳しく指導していただき、「なにくそ」と思って体に染み込ませようともがいた経験もあります。
実際に著者も納得のいく仕事をするために何度も何度も刃物を研ぎ、血のにじむまで道具の手入れをしていた時期があったそうです。そういった話が現代にどこまで通じるかはわかりませんが、日本の「ものづくり」を支えてきた「職人気質」の大切さを感じることができる本です。
是非ご一読ください。
以上の2冊を紹介させていただきました。
少しでも日本の伝統建築について親しみをもって頂けるような本をセレクトしました。
ご参拝の際に小國神社のお屋根を見上げていただき、世界に類を見ない我が国の伝統技術に思いを馳せていただければ嬉しく思います。
ちなみに、私は小國神社のお屋根と真っ青な青空が見せる自然のコントラストが大好きです。
来年はいよいよ、小國神社のご祭神『大己貴命』が鎮まる御本殿のお屋根替えが控えています。
一意専心、神様を敬う心で受け継がれてきた小國神社の華麗優美な檜皮葺き屋根を次世代に護り伝えてゆけるよう邁進していく所存です。
ありがとうございました。
令和のお屋根替え
小國神社では、令和の御代替わりをお祝いし、
天皇陛下御即位記念『令和のお屋根替え』~次世代へつなぐ 祈り・技・美~を、
四年の歳月をかけ、御本殿以下社殿群のお屋根の葺き替え工事をおこないます。
当社の御本殿以下社殿のお屋根は、日本唯一の伝統技法「檜皮葺」(檜の皮で屋根を葺く技法)で葺かれた屋根です。
古来より、その造形の柔らかな曲線と風合いに代表される繊細な優美さは、日本の風土と調和してきました。
古典文学「枕草子」には、『雪は檜皮葺、いとめでたし。すこし消えがたになりたるほど。… 』と綴られ、白雪と檜皮の屋根が織りなす色の絶妙なコントラストが風情豊かに表現されています。
また、定期的な葺き替えが必要であることが示すように、材そのものの美しさを喜び讃え、清らかな状態を大切にしてきた私たちの祖先が造りだした「日本の美」であり、古より変わることのない神様への「祈り」が、その「技」と「美」を護り伝えてきました。
しかしながら、現在、御本殿以下社殿のお屋根は、古いものでは六十余年、新しいものでも四十余年の月日が経過しております。
檜皮を使ったお屋根はたびたび補修を施して参りましたが、耐用年数を考慮するとき、葺き替え工事に着手するべきと判断致しました。
つきましては、ご祭神、大己貴命が鎮まる御本殿をはじめ社殿の常若(いつまでも若々しくあること)に努め、先人が護り伝えてきた、「祈りの精神文化」と貴重な「伝統技術」を次世代につなぎ、より一層神さまのご加護を戴けますよう、本事業を進めて参りたく存じます。
世情厳しい折かと存じますが、何卒趣旨をご理解いただき、ご支援、ご奉賛を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
遠江国一宮 小國神社 宮司/打田 文博
小國神社崇敬奉賛会 会長/鈴木 覺
天皇陛下御即位記念「令和のお屋根替え」募財委員会 委員長/亀山 鋹男
令和のお屋根替え
令和 元年8月1日 ~ 令和 5年10月30日
3億5千万円
『令和のお屋根替え』期間の改修工事進捗状況は「お屋根替えの記録」でご案内しています。
令和のお屋根替え
令和のお屋根替え
令和のお屋根替え
委員長 | 松井 宏悦 |
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副委員長 | 岩瀬 静夫/亀山 鋹男/毛利 多克/菅沼 壽雄/高木 一彦 |
員長 | 山田 周弘/松尾 正樹/内山 博文/高木 清浩/鈴木 正見/平野 吉男/山浦 捷征/天野 忠正/鈴木 光男/山本 須美夫/岡田 陽介/下原 融/山田 孝/森松 健次/小澤 芳巳/北島 廣保/嶋田 健吾/田中 秀司/村松 義市/藤田 勝凱/村松 博之/鈴木 征夫/山本 泰幸/山本 充喜/鈴木 開次/鈴木 伸也/大場 孝侚/新貝 加代子/横井 みよ子/松尾 春美/山本 真理子/筒井 輝男 |
委員長 | 亀山 鋹男 |
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副委員長 | 小澤 芳巳/松井 宏悦/村松 藤雄/大塲 孝侚/鈴木 晃 |
委員 | 宮谷 宗良/藤塚 英一/松尾 正樹/内山 博文/岡本 光市/中村 康夫/村松 国夫/大野 俊明/天野 智行/山崎 通夫/山本 宜正/藤田 昌宏/近藤 光彦/山田 孝/大場 満明/岡野 豊/田中 秀司/鈴木 和則/村松 瑞香/西尾 貞雄/村松 幸範/伊藤 光男/村松三喜男/大場 敏孝/三沢 義夫/髙木 一彦/村松 博之/新貝加代子/横井みよ子/松尾 春美/山本真理子/筒井 輝男 |
令和のお屋根替え
事務局 | 〒437-0226 静岡県森町一宮 3956-1/小國神社内 |
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TEL | 0538-89-7302 |