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玉垂39号

発行:平成25年12月18日

年の瀬の折から

 第六十二回神宮式年遷宮が十月二日に内宮、五日に外宮にて恙な く斎行されましたことは、洵に慶ばしい限りであります。この永遠 なる祈りを次の世代に間違いなく伝えていくためには、引き続き神 宮大麻の頒布及び奉賛、参宮団活動を力強く継続していくとともに、 その意義を深く理解して戴くことが最も大切であることを再確認い たした次第であります。
 さて、今年の紅葉は十一月初旬まで暖かく、色づきが一週間程度 遅れました。しかし、遅れたお陰で境内各所の見頃が、例年になく 同時期に揃いました。毎年紅葉を撮影している新聞社のカメラマン が、十年に一度の風景と感動しつつ、撮影に熱が入っておりました。
また、当社の紅葉スポットは主に宮川沿いにありますが、木々の間 から光が差した紅葉を裏側から見られる場所はとても人気があり、 絶えず観賞される方々が居られました。新東名開通後二回目の紅葉 時期は、この様に一般の参拝者と団体の参拝者とが入り交じり、平 日でも多くの皆様方にお楽しみを戴いたことと存じます。
 ところで、社務所裏手に悠然と構える「御神木・ひょうの木」の 周辺整備が実施されました。作家・白洲正子氏も文庫本に紹介し、 テレビ・雑誌等でも報道されるなど、縁結びの木として広く知られ ております。若い女性層が主な参拝者ですが、お子様連れのご家族 もお見えになっております。長い時間祈っておられる方や「ひょう の実」を探している方など参拝作法は様々です。祈りが済んだ方の 顔を見ると、ほとんど全員が微笑んでいます。心が清々しくなり、 神霊からのご加護を早くも戴いたと思われます。
 師走と聞くと何かと慌ただしくなってしまいます。当社の迎春準 備は日々粛々と進めており、大晦日には師走の大祓を斎行いたしま す。氏子崇敬者の皆様方には、呉々もご自愛の上良い午年をお迎え 下さいますようお祈り申し上げます。