玉垂37号
発行:平成25年3月15日
陽春の祈り
春先になりますと気候が三寒四温の周期となり、徐々に暖かくな
ってまいりますが、今年はその到来が少し遅れているようで、草花
の開花に影響するのではと心配です。氏子崇敬者の皆様方には、ご
健勝にてお過ごしのことと存じます。
さて、本年は第六十二回神宮式年遷宮遷御の佳年であります。去
る二月二十五日、天皇陛下には、皇大神宮(内宮)遷御を十月二日
午後八時、豊受大神宮(外宮)遷御を十月五日午後八時と御治定遊
ばされたとの説明が神宮当局によりなされました。今後、遷御の諸
祭が恙なく斎行されますことを祈念いたしますとともに、神宮大麻
の頒布及び奉賛、参宮団活動を進めてまいりますので、氏子崇敬者の皆様方には今まで同様の赤誠を賜りたくお願い申し上げます。ま
た、当社と御祭神を同じくする出雲大社では、来る五月十日午後七
時より、本殿遷座祭が斎行されます。六十年に一度の遷宮で、更な
る御神威の発揚をお祈り申し上げる次第であります。
昨年より実施された「神社検定」は六月二日に第二回が行われま
す。新しい受検者必読本が二月中旬に発売されました。当社の関係
者でも早速購入し、学んでおられる方がおられます。「神社、神道は
どう展開していったのか。歴史を知れば神社はもっと楽しくなる。」
とテキストに書かれていますが、この検定を通じて神社神道への知
識を深め、個々の信仰心の熟成や美しい日本の国柄を理解する一助
になれば幸いで、多くの参加者があることを期待しております。
大震災より二年が経ち、復興が遅々として進んでいない現状があ
ります。引き続き、様々な支援活動を展開しなければなりません。
一方、静岡県では「内陸フロンティア構想」が総合特区に指定さ
れ、今後五年間で新東名高速道路を活用し、防災対策の強化や地域
の活性化などに取り組む計画が進んでおります。この度の構想が、
森町パーキングエリア周辺から、明神通りの振興に繋がっていくこ
とを願っております。
昭和五十七年に「遠江森町の舞楽」が国指定となって三十周年を
むかえます。本年例祭の舞楽は四月二十日、二十一日に奉奏されま
すので、是非皆様方のご参拝をお待ちいたしております。