玉垂32号
発行:平成23年6月1日
日本の再生
東日本大震災により、犠牲になられました方々に深く哀悼の意を
表しますとともに、被災されました皆様方に衷心よりお見舞いを申
し上げます。
当社では四月一日の月次祭に併せ「東北地方太平洋沖地震復興祈
願祭」を斎行いたし、甚大な被害をうけた被災地の一刻も早い復旧
並びに復興と、被災されました方々のご平安を祈念申し上げ、社頭
におきましては各地の被災神社復興の義捐金募金活動を実施し、ご
参拝の皆様方にご協力をお願い致しております。
また、被災者の方々への支援物資提供につきましては、岩手県の
神社関係者と打ち合わせをさせて戴き、三月十七日に些少ではあり
ましたが第一回目を実施させて戴きました。内容的には、粉ミル
ク、紙おむつ等小さいお子さんに関する品が主でありました。その
後、四月二日に陸前高田市へ、翌三日に宮城県石巻市に「森のお
茶」を送ることが叶いました。
報道等によりご存じの通り、被災地では難を逃れた神社の社務所
等が避難所となっているところがあります。「緊急時にはお宮に逃
げろ」が教えとなっている地区もあるとのことです。
この度の大震災は、物を中心とする文明社会の恩恵にのみ走り、
また昨今の利己主義的な社会生活の有り様に、神々が警鐘を鳴らさ
れたような気がしてなりません。数多の犠牲者に思いを致す時、一
日も早い「国土の復旧」「生活の再興」そして何より日本人の「心
の再生」に向け努力することが私たち日本人の使命ではないでしょ
うか。
被災地では未だ続く余震や先の見えない原発事故など、何かと不
安な日々をお過ごしのことと存じますが、この難局をどうか氏子の
皆様とともに乗り越えられますようひたすらお祈り致します。