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玉垂27号

発行:平成21年12月18日

年末を迎えて

 天皇陛下御即位二十年、天皇皇后両陛下御結婚五十年をお迎えになられ た慶賀の年に、予てより順次進めてまいりました御鎮座千四百五拾年記念 事業は、この度最終事業である「斎館並びに参拝者休憩所」が竣功し、「古 代の杜」の護持発展を大義とする今次の記念事業は完遂致しました。長き に渡り多くの氏子崇敬者の皆様方には心温まる御奉賛、御支援を戴きまし たこと深甚なる感謝と敬意を表し厚く御礼申し上げます。この上は祭祀の 厳修と御神徳の宣揚に努め、さらなる御社頭の御隆昌に関係者一丸となり 力を注ぐ所存であります。
 さて、この新築された斎館では、祭典奉仕の祭員が心身を浄め参篭し、 装束を着装し参進致します。また神幸祭及び節分祭等では、ご奉仕される氏子崇敬者の皆様方が大紋をはじめとする装束に着替え、祭典奉仕に臨み ます。装束室では祭典別の衣装が集中管理出来るようになりました。また、 結婚式の新郎新婦及び親族控室は、利用者のご要望に応え椅子席にて対応 させて戴きました。新しい施設を利用し永く心に残る厳粛な結婚式が斎行 できるよう、今後も努めてまいります。さらに手狭でありました参拝者休 憩所は広く明るくなり、樹齢三五〇年の境内杉を使用した机や暖房設備も 設置いたしました。懸案であったお手洗いも併設し、ゆとりのある休息が 出来ることと存じます。南側のスロープを進むと二階に研修室が今回新設 されました。一二〇平米あり、軽量の椅子が一〇〇席弁備されています。
当社ではこの研修室を文化活動の拠点と位置付けており、その皮切りとし て鳥居禮画伯の「新大和絵の世界展」が開催されました。神社境内の特色 ある施設にて、文化講演会や様々な展示会などに幅広く利用され、素晴ら しい教養や美徳に触れ親しんで戴けたらと存じております。何れに致しま しても、ご参拝の折りは十分にご利用戴きまして、ご意見等をお寄せ戴け れば有り難く存じます。
 昨年グランドオープンした崇敬者の運営による「小國ことまち横丁」と 「宮前蕎麦・かんなび」ですが、一年を通して多くの参拝者の方々にご利 用戴きました。また、門前町に蒟蒻製造の老舗「㈱久米吉」が新たに本社 を移転し、店頭販売も実施しております。今秋の紅葉狩りの折りに、お立 ち寄りになられ楽しまれた方も居られると存じます。神社参拝の新名所と して、益々ご発展されますことを期待いたします。
 師走も末になり丑年もあと僅かとなり、大晦日には大祓式を斎行致します。
氏子崇敬者の各位におかれましては、呉々もご自愛の上良い寅年をお迎え くださいますようお祈り申し上げます。