玉垂22号
発行:平成20年3月7日
御 挨 拶
年明け以後厳しい寒さが続きましたが、ここ数日寒さも緩み境内の梅
も花盛りとなりました。氏子崇敬者の皆様には、ご健勝にてお過ごしの
ことと拝察申し上げます。
本年は年号が示す通り、天皇陛下におかせられましては御即位二十年
の佳節をお迎えあ
そばされ誠に慶賀にたえない次第であります。また干
支は子年、ねずみは当社の御祭神大己貴命の危難を救ったという古事記
の伝承に因み、ことのほか子年は大切にされてきました。したがって本
年は、例年に増して大神様の広大無辺の
ご神徳を戴ける「御縁年」と申し上げております。皆様のご参拝をお待ち致しております。さて、継続中の「御鎮座一四五〇年記念事業」でありますが、昨年十
月にお陰様で第二期事業が完成致しました。いよいよ本年は最終事業で
あります「斎館及び参拝者休憩所」の建設に取り掛かるべ
く準備を進め
ており、現段階では来年末の竣工を考えております。
今日までお寄せ下さいました氏子崇敬者各位のご芳志に対し厚く御礼
申し上げますとともに、継続中の募財活動に対しご理解ご協力を賜りま
すよう改めてお願い申し上げる次第であります。
ところで、年の始めに一年の平安無事を祈る気持ちは万人等しく同じ
で
あると思います。しかしながら世情に目を転じますと、多事多難を通
り越し多事混乱とでも申すべき憂慮に堪えない状況があります。特に衆
参ねじれの国会は、国民中心と言いながらその実は大衆を巻き込んだ権
力闘争に明け暮れ、
政治の低次元化に歯止めが掛かりません。場当たり
的な人気取りは止めて、国難脱出と国の将来を見据えた内政、外交を展
開していただきたいものです。そのためには政界の再編が急務です。昨
今そんな動きもあるようですが、やは
り健全な保守勢力を軸に再編され
たらと願っております。
一方、まったく明るい話題がないわけではありません。先日内閣に設
置されていた「教育再生会議」が最終報告をまとめ終了となりました。
同会議からは教育再生に向け、様々な提言がなされておりますが、中で
も「徳育」の充実が強く打
ち出された点は同慶に堪えません。やはり教
育は、個人作りではなく日本人作りでなければ意味がありません。今後
は提言の実効性が重要です。絵に描いた餅にならぬよう関係機関の実行
に期待すると同時に、小國神社の杜からも感動
を与える多様な内容を発
信したいと考えております。
何方様も、山笑う季節をお楽しみ下さい。