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玉垂17号

発行:平成18年5月15日

新緑の中で

本年四月の例祭及び諸行事は恙なく斎行されました。神幸祭当日 (十六日)は朝から雨が降っており、神輿渡御の実施が危ぶまれま したが午後より晴天になり、勅使行列等とともに予定通りに執り行 うことができました。稚児行列には近年になく多くの子供さんがご 参加戴きました。また、十八日の例祭には関係各位のご参列を戴き 厳粛に斎行されました。
毎年四月の中旬、古式舞楽保存会では当社「記念館」にて舞楽習 得のための合宿をしています。特に本年は、静岡県教育委員会が平成十七年度より実施している「地域における通学合宿推進事業」の 本年度最初の指定を受け実施いたしました。「通学合宿」とは、学 年が違う小学生達が家庭や学校とは異なる場所で共同生活をしなが ら学校に通うことです。このための実行委員会を設け、十一日より 五泊六日の日程で、氏子内の子供達二〜六年生八名が森町立宮園小 学校に通いながら記念館にて寝食を共にして舞楽を習得し、十五 日・十六日の両日には改装になった舞殿にて舞楽奉仕をいたしまし た。この合宿を通して、礼儀や作法また我慢することや人を思いや ることを、地域の大人である指南役や師匠から学ぶことにより、子 供達は明らかに成長し、将来の人間形成に役立つことは間違いあり ません。また、合宿中は授業を二時限で早退させて戴くわけで、偏 に学校関係者及び保護者のご理解が不可欠です。このように重要無 形民俗文化財である伝統芸能を保存伝承するためには、様々な協力 が必要なことは申すまでもありません。
さて、昨年来より進めております記念事業ですが、第二期として 五月中旬より社務所の増改築に着手いたします。現在の参集殿・神 札庫の改修から取り組み、八月には社務所の事務機能が移転の予定 です。また、募財活動には氏子・崇敬者各位の深いご 理解と格別な ご奉賛を賜っておりますこと厚く御礼申し上げますとともに、募財 委員会の献身的な活動に感謝申し上げます。記念事業は明年も継続 しますが、引き続きお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
新緑に包まれ爽やかな境内ですが、五月下旬には初夏の風物詩で ある花菖蒲が開花いたします。また、六月の晦日には夏越の大祓式 を斎行いたします。皆様方のご参拝をお待ちいたしております。