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玉垂15号

発行:平成17年12月18日

慶事を重ねて

平成十七年十一月十五日、紀宮清子内親王殿下と黒田慶樹さんがご結婚 されました。祝福に包まれ仲睦まじいお姿を拝し、衷心よりお慶び申し上 げますとともに末永い幸福をお祈り申し上げます。
小國神社では御鎮座一四五〇年記念の慶年でありました。四月十八日の 記念例祭は、神社本庁より献幣使の参向を戴き、厳粛に斎行されました。
さらに、五月二十四日には、「舞殿及び舞楽舎お屋根替え及び修復工事」 起工 奉告祭を斎行し、第一期の記念事業に着手いたしました。工事は昔な がらの伝統工法で進められました。建物周囲の足場は金属性のパイプでは なく丸太で組まれ、参拝者より「今時にはなく、神社さんらしい。」との声 も聞かれました。いったん全ての桧皮を取り除き、下地の修復をいたしま した。桧皮を葺く技術者によると、当社の屋根の状態は他に比べ、桧皮の 耐久性があるそうです。下地の修復に続き、主に神社境内木より採取しま した桧皮による葺き替えに移りました。屋根の先端部分から作業を始め、 段々と上部に進んでいきます。横一列に並び竹製のくぎを打ちながら桧皮 を葺いていく様子は、根気のいる作業です。今回は延べ九トンの桧皮を使 用い たしましたが、早朝五時頃より始め、暗くなると照明を使い午後九時 過ぎまで実施いたしておりました。最終工程の箱棟に銅板を施し、鬼板が 付けられて約半年に亘る屋根替えは無事完工となりました。また、併せて 舞殿、渡廊の欄干・床板等を修復いたしました。
十一月十八日、責任役員以下工事関係者が参列し、竣工奉告祭を斎行の 後、清祓式 を執り行いました。また、新嘗祭の当日には、柿落しとして古 式舞楽保存会による奉祝の舞楽が奉納されました。演目は花の舞、連舞 (えんぶ)の順からで、所謂祓いの舞から奉奏いました。
この一年、二基の鳥居には奉祝の横断幕を掲げ、「募財及び記念事業の告 知看板」を設けてまいりました。また募財委員会の真摯な活動により、氏 子・崇敬者各位の深いご理解と格別なご奉賛を賜りましたこと厚く御礼申 し上げます。平成十八年は第二、三期の記念事業に取り組んでまいります。
引き続き篤いお力添えを賜りますようお願 い申し上げます。年の瀬になり ましたが、氏子・崇敬者各位におかれましては、良い新年をお迎え下さい ますようお祈り申し上げます。