TOP玉垂 | 玉垂13号

玉垂13号

発行:平成17年3月1日

御 挨 拶

つい先日新年を迎えたと思っていましたら早三月、時の流れのスピードばかりを実感する毎日です。氏子・崇敬者の皆々様には、充実した日々をお過ごしのことと拝察申し上げます。何かと明るい話題の少ない昨今ですが、本年は紀宮清子内親王殿下の御成婚の年、心からお祝い申し上げたいと存じます。
昨年は内外ともに数多くの天災にみまわれました。中でも中越地震により罹災された多くのお社と氏子の皆さん、またインド洋沿岸諸国の津波による被害に合われた方々には衷心よりお見舞い申し上げます。
当社では、お陰様で特に被害はなく安堵致しましたが、自然災害の恐ろしさをあらためて痛感し、同時に東海地震に対する不安も一層強まった一年でありました。
一方、世相はと言えば「家族間の殺人」や「少年犯罪」およそ人間の仕業とは思えないような「残虐な事件」が多発し、そこには人としての理性などかけらもなく、何か人間は悪い方向に進化しているように思えてなりません。特に子供の犯罪については早急に手を打たねばなりません。時あたかも国政の場で、教育基本法の改正や「ゆとり教育」の見直しが政治日程にあがり、活発な動きが出てまいりました。
勉強が出来ない事まで個性と大人がはき違えたり、「個性の尊重」と言 う名の「個人主義」に走った結果、国家や伝統などとの関わりについ て、正しく理解出来ない等、人間形成の基本から遣り直し子供たちを 救わなければなりません。一日も早い改正に期待したいと思います。
さて平成十七年、小國神社は御鎮座「一四五〇年」の佳節を迎えま した。また本年は日露戦争勝利百年、終戦六十年の節目にあたります。
このような節目の年は、さらなる飛躍のための年にしなくてはなりま せん。
当社では、一四五〇年を奉祝し、ハード、ソフトの両面から様々な 事業を展開し、大神様の一層の御加護を戴くべく努めてまいりたく存 じます。