玉垂10号
発行:平成16年2月18日
ご 挨 拶
皆様方におかれましては、平成十六年甲中歳の新春を穏やかにお迎えになられましたことと拝察申し上げます。そして氏子栄敬者各位の初健勝と創多幸をお祈り致します。
今年のお正月は、前半は暖冬で特に三ヶ日は近年にない暖かな日和となり、境内は老若男女の初詣で賑わい活気にあふれた御社頭となりました。当社では、正月恒例の祭典を順調に奉仕申し上げ、一月六日には、本宮山奥磐戸神社の御例祭も潜ることなく斎行致しました。
昨年は小國神社悠久の歴史の中で特筆すべき一年となりました。それは申すまでもなく、秋篠宮同処雨殿下の御参拝並びに十二段舞来の御覧であります。さらに、「NEW!:わかふじ国体」に行幸啓遊ばされました天皇皇后両陛下より幣供料を賜わり、いずれも臨時祭を斎行致し大神様にご不告申し上げた次第であります。
さて、世情は年頭の穏やかな幕開きとは裏腹に気掛かりな出来事の連続でした。元日、首相の韓国神社参拝が報じられるや、中国、韓国などが、「国民感情を傷つけられた」とオーム返しの抗議が始まる。すると日本の一部マスコミは、それみよがしにさらに場る毎度のことではあるが誠に不倫快です。いまさらの感はあるが、あえて言わせてもらえば、彼らはいわゆるA級戦犯の靖国神社合祀を問題にする。そもそも戦没者をどのように慰霊するかは国内間題であって他国からとやかく言われることではありません。さらに戦犯はあの東京裁判によって作り出されたがその裁判自体、国際法を無視した報復のための判であったことはすでに学会の定説です。また、あのマッカーサーですら後に「東京裁判は誤りであった」「日本の戦争は自衛のための戦いであった」などと証言しています。すなわち、国際法上の戦犯はありえないのです。しかしながら、ポツダム宣言がゆえに判決に従い、死刑などによってその罪をつぐなわされているのです。これ以上、法的にも道義的にもだれが文句をいえるのかと言いたいし、なにより護国の英霊に申し訳ない気持ちにかられます。
又、年明け国会ではイラク問題、取り分け陸上自衛隊の本隊派遣をめぐり約料が続いています。派遣を是としない政党は憲法解釈論や説明責任論などあの手この手で論争を仕掛けていますが、その内容はあまりにお粗末で、未熟な国家をさらけだしているようで心配です。同時に国会における論点が国民意識と遊離しているように思えてなりません。
元旦の新聞に世論調査の結果が報道されました。憲法改正「容認」八十%・自衛隊「明記」五十九%です。すなわち世論の現実は、イラク復興支援に日本も貢献すべきと考え、国際化社会に対応するため憲法は解秋ではなく改正を指向しているのです。これが国民の目線なのです。
自衛隊員を送る家族が言っていた「お父さんも日本を代表して頑張るのだから、家族も団結して頑張る・」は印象的でした。政府や国会もこのコメントを正面から受け、国家として何が出来るか現実的な論議と実行に向けた国会審議に期待したいものです。
今年の目標は「本質を見据えた行動」にしたいと思います。