玉垂4号
発行:平成14年2月18日
ご挨拶
平成十四年壬午歳の新春は穏やかな天候の中幕明けとなり当社の神事も、正月の諸祭典から節分祭そして祈年祭と順調にご奉仕申し上げております。
昨年は内外共に暗い出来事が続きましたが年末皇太子同妃両殿下におかれましては敬宮愛子内親王殿下がご誕生遊ばされ
誠におめでたい一年の締め括りとなりました。
この上は、ひたすらお健やかなご成長をお祈り申し上げる次第であります。
本年の干支「午」は、陰と陽とが激しくせめぎ合い運命を決することになるようです。
歴史を溯れば、大化の改新・赤穂浪士の討ち入り・日露戦争そしてバブルの崩壊も午歳です。
つまり歴史を動かす出来事が起き運命を一変する可能性をはらんだ歳と考えられているようです。
皆様方におかれましては、天馬が大空を自由に駆けめぐるがごとく、縦横無尽の発想と行動を持って、一日千里を走る駿馬のようにこの一年を力強く駆けめぐっていただき、運命を好転させる転機の年となりますよう念願致しております。
さて、小國神社のお正月は年々激しくなる渋滞の中、年明早々からの参拝に始まり三日の混雑を避けお参りされる方々などで
御社頭賑賑しい新年となりました。
毎年のことではありますが、長時間を掛けての参詣は敬神の心の表われで頭のさがる思いです。
ところで、昨年小泉総理が外相に渡したことで話題になりました。
佐藤一斎の「重職心得箇条」がありました。
改めて読んでみますと、重職に限らず広く参考になる点が多々あることに感激致しました。
たとえば、その三条に「家には尊重しなければならない伝統がある一方因襲ともいうべき習慣もあるところが守るべき原理・原則を
古くさいとしておいやり、因襲めいたことを家法のように心得違いをしている場合がある。注意すべし」との教えである。すなわち、守るべきことと時世に応じて変えるべきことを間述えるなと言うことで、日常生活の上でも挙々服朋したいものです。
時恰も平成十四年は、当社十二段舞楽が国指定の民俗文化財として指定され二十周年の佳節にあたります。原理・原則を守り、長く伝えてまいらねばなりません。
先に記しましたように、大神様のご加殿を戴きまして、どちら様にとりましても本年が一陪よき年となりますようお祈り申し上げご挨拶と致します。