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玉垂3号

発行:平成13年8月15日

小國神社のご祭神

小國神社のご祭神は大己貴命様です。
大己貴命は大国主命のことであり、皆様ご存じの神話「因幡の白うさぎ」で 赤裸のうさぎを助けられた心やさしい神様です。
一般には「大国様」と呼ばれ親しまれています。
大己貴命は「古事記」「日本書紀」をみますと他にも多くの神名が伝えられています。
豊葦原の国(日本の国)を稲穂がたくさん稔る豊かな国に造り上げ、天孫に国をお譲りした神様として国作之大神・大穴牟遅神といわれています。
また農業・山林・鉱業・縁結び・医薬の開発・禁圧の法(鳥や害虫から作物を守る方法)を授けた神様として大物主神・宇都志国玉神・大国玉神といわれ、 国中の悪い神様を追い出して平和な国に治められた神様として葦原醜男命・八千矛命と称えられています。
このように多くの神名をもつということはそれだけ偉大で尊く、ご神徳が極めて高い神様であることを物語ています。
開拓の神様大己貴命は国づくり・村づくりの神様として各地に祀られています。
また全国の「一の宮」にもご祭神とする神社が多いのは、このような信仰的背景があったからです。
小國神社では欽明天皇の御代十六年(五五五)の二月十八日に本宮山(現在の里宮より約六キロメトル北)にご神霊が降りられたと伝えられています。
本宮山は流れ出た水によって耕作する農民や海に生きる人々にとっては生活の安定をもたらしてくれる尊い神様と認識され、遠江國(県西部地方)の中 でも最も身近で大切な神様として厚い信仰がよせられたのです。
今日このように信仰の寄りどころとして、また国土の豊穣神・国の守護神として崇敬されています。