玉垂創刊号
発行:平成23年1月1日
新年のご挨拶
平成t二年の新朴にあたり、咽かの万歳、g室の弥栄を言灯ぎ奉り、国の隆昌と世界の平和、そして氏子栄敬者各位のご他勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。
私儀昨年六月ー社宮司を拝命致したばかりでありますが、背様方の相変わらぬ篤いご侶仰に支えられ、恒例のご神小をはじめ諸事滞りなく執り迎ぶことが出来ました。
ご社頭も花けい蒲の時期には近年にない多くの参拝者をお迎え致し、また紅船の季節にはご社頭賑賑しく、炸きご神威を仰ぐ多くの皆様方より栄敬の赤誠を賜りましたこと厚く御礼申し上げます。
さて、本年は巳年であります。古来より蛇は盆性を具えた動物として占典にも多くlIILされております通り、神の化身、あるいはお使いとして崇められてまいりました。それは脱皮を繰り返して成長する姿に強い生命力を感じ畏敬の念を抱いたのでありましょう。その政味で本年を新たな成長の年と滋義付け、i粕の発展を顛いたいものです。
当社では、このたび社報「玉垂」を発行致すこととなりました。本紙「屯垂ーが氏子心ぷ敬者の皆様と大神様を結ぶ一助となればと考えております。発行に際しましては昨年より紺梨委U会を設け、名称、内容等を検討し、また、氏子内の識者からご滋見を賜わり、季刊紙として出発することと致しました。発刊にあたり必紙の玉唾は、神社本庁総貶工藤伊.U様にお駁い巾し上げましたところ、公務ご多忙にもかかわらず、心よくお引き受け下さり、揮発賜わりましたこと衷心より厚く御礼申し上げる次第であります。
顧れぱ昨年は、森総理の所謂「神の国発言」でマスコミが騒ぎ、国会が揺れました。当日私は会合の主催者として責任ある立場にありました関係で、総理のご挨拶のすべてを承知致しております。話は正に正論であり、昨今の青少年犯罪の現状を憂い心の教育、就中感謝と敬の念を正しく青少年に教育することの重要性を力説され、その中で宗教的情操教育の大切さをのべられたもので、要点は家庭と教育の問題を訴えたものにほかなりません。また、象徴天皇制につきましても、世界に例のない我国の誇るべき伝統で、国民主権云々とは時限の違う文化論を語ったまでで、その後曲解と理解不足によって、世の中が混乱したことは、大変残念なことでした。さらに、このことで国会が揺れ、私利私欲のため政争の具とした一部政治家は言語道断で、これこそが戦後民主主義の歪みと言わねばなりません。
折しも本年は、教育改革に向け本格的な議論が進むようです。
「心の教育」が叫ばれて久しいわけですが、教育は国家百年の大計、等閑にするわけにはいきません。
今日最も力を入れるべきは、道徳教育の充実です。中でも先祖様や神様に畏敬と感謝の念を持つこと、人に対し社会に対しつつしみの気持ちを忘れないことは人間形成の基本ではないでしょうか。その上で、個人の権利と義務のバランスを正しく教えることが肝要です。いずれにしても平成十三年は昨年以上に明るい話題の多い年にしたいものです。
当社も年頭の諸祭事をつつしんでご奉仕申し上げておりますが、氏子崇敬者の皆様方共々大神様の神慮をみ、広大無辺の恩頼(みたまのふゆ)を戴くべく努めてまいります。
終りにのぞみ、本年がより佳き年でありますようご祈念申し上げ新年のご挨拶と致します。