玉垂57号
発行:令和元年十二月二十日
平成から令和へ
本年は、天皇陛下のご即位により「令和」の御代を迎え、我が国は次なる時代へのスタートをきりました。五月一日の「剣璽等継承の儀」から十二月に至る一連の皇位継承に係る諸儀式を拝し、天皇陛下を中心に戴く我が国は、『最古の伝統』と『最先端の文化』が見事に融合する、世界に比類無き国であることに改めて気づかされ、「日本人でよかった」と思われた方も多いことと存じます。一方で、海外の主要メディアも大変強い関心をもって報じ、昭和以前の古儀を復興した辰儀初見から始まった「即位礼正殿の儀」は、米国のCNNニュースなどで約三十分にわたって生中継がなされました。この麗しい国柄を次世代に引き継ぐためにも、私たち国民は、日本の長く深い伝統を踏まえつつ、新しい時代における『日本の在り方』を真摯に考えてゆかなければなりません。
さて、本号の表紙に登場した、ご祭神大己貴命のご神徳の象徴でもある、打ち出の小槌をモチーフにした愛らしいマスコットキャラクターを、明神通り振興会会員㈱さのや会館代表取締役 井谷 茂様よりご奉納いただきました。名前を公募したところ二〇〇以上の候補名が挙がる中から、小國神社明神通り縁結び公式キャラクターとして、「こづち君」・「こづち姫」と命名いたしました。今後は、ご参拝の皆さまに愛されるよう、小國神社はもちろんのこと、明神通り各所、各店舗など、様々なところでお目見えすることと存じます。姿を見かけた際は、親しみを込めてお付き合い下されば幸いに存じます。
いよいよ、令和二年は十干十二支の年回り「庚子」の年となります。古事記には、ねずみは、ご祭神の危機を救った良獣として記され、当社におきましては、ご祭神が国造りを始めた年が、「甲子」の年と伝わることからも「子年」は大変縁起が良い年とされています。さらには、干支の「子」は、十二支が巡る一番始めの年に当たり、ねずみは多産であることから、子孫繁栄の意味があるとされ、世代が引き継がれ循環していく年などとして、古より、瑞兆の年とされます。この佳き年に、多くの皆さまのご参拝を心よりお待ち致しております。
職員一同、神慮を畏み国の安寧と世界の平和を祈り社務に精進致したく存じます。氏子崇敬者各位のご多幸をお祈り申し上げます。
令和元年十二月十五日