斎庭の草花 シャガ・セントウソウ・スルガテンナンショウの春の花々が次々と開花!!!!◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
春分の日を迎え本日より暦の上では春を迎えます。
冷たい風が吹くときもまだまだありますが、空の色、日の光は春そのもです。
ご神域におきましても様々な花々が開花を始め、早朝の参道で鳥の声に耳を澄ませると春の鳥たちのさえずりも聞こえてきます。
季節が巡り、その恩恵を受け感謝を捧げることは、神代から変わらない祖先から受け継がれてきた豊かな生き方です。
さて、新型コロナウィルス感染症の世界的流行により、様々な影響がでております。日常の生活に不安や不便を感じることもあるかもしれません。
このような時であるからそ、正しい情報を把握し不自由、不便を乗り越え、冷静に対応することで、一丸となって鎮静化に努めてゆくことが大切であると存じます。不平や不満では解決することは難しいものです。
ご神域に息づく季節の花々を愛で、心も身体も清々しく健やかになっていただければ幸いに存じます。
それでは、開花状況をお伝えいたします。
本年、当社の春をいち早く告げてくれたのはシャガの開花でした。
まだまだ、つぼみが多くこれから徐々に咲き揃ってきそうです。
境内の様々なところで目にすることができます。
まだ花が少ない早春に咲き出し、春の訪れを教えてくれるのがこの可憐で可愛らしいセントウソウです。
この花が咲くと、いよいよ花シーズンの到来だと感じます。
山野の林内や林縁に生える、小さな多年草で、宮川沿い、ことまち池の周辺などに多く見ることができます。
東海地方に生える多年草で、不思議な形のサトイモ科の植物です。
大きさも様々で60センチ程度のものから15センチほどのものまで様々です。
マムシグサととてもにているため、間違える方も多くいます。
民間療法ですが、茎が腫れ物、肩こり、リュウマチ、胸痛に効能があるとされているそうです。
ご参拝を終えて境内を散策される際は、足下の春に目をむけてみるのも良さそうです。
◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
さて『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)をご紹介いたします。
それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。
御 製
◇しきしまの 大和心のををしさは ことある時ぞ あらはれにける◇
意 訳
◆わが日本の大和心の雄々しさは、何か非常のことが起きた時にこそ、おのずから発揮されるのです◆
今回は御製です。
今の世にもそのまま、当てはめることができるのではないでしょうか。
現在のような世相を克服していくためにも、先ず日本人が「大和心」を奮いおこし、皆が一致協力をして鎮静化へむけての行動を取ることはとても大切です。
そして、この御製には明治天皇が大御宝である国民へ、特別な信頼と愛情を寄せられているものと拝察申し上げます。