TOP季節の便り | 令和2年 桜開花情報をお届けいたします。『開花~咲き始め~』◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
2020.03.25

令和2年 桜開花情報をお届けいたします。『開花~咲き始め~』◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆

本日も花冷えの一日となりましたが、日に日に当社の桜はつぼみを膨らませています。
咲き始めの場所も多数見受けられるようになりましたので本年の開花情報の更新を始めます。

(二の鳥居前の枝垂れ桜/令和2年3月25日撮影)

濃い桃色のこちらの枝垂れ桜はフォトスポットとして多くのご参拝の皆さまが撮影を楽しまれています。
ご覧の通り、まだまだこれからといった様子です。

(二の鳥居前の枝垂れ桜/令和2年3月25日撮影)

種類の違う二本の枝垂れ桜は手前の枝垂れ桜の方が少し開花が早いようです。

(二の鳥居前の枝垂れ桜/令和2年3月25日撮影)

かなりつぼみも大きくなっています。季候次第では一気に5分咲きまで進みそうです。

本日は、ご参拝の皆さまも多く訪れ、春の訪れを感じながらゆったりとお詣りをされていました。

(参道から社殿を望む/令和2年3月25日撮影)

お昼過ぎの日差しはとても柔らかく、風の冷たさも幾分和らいだように感じました。

(門前駐車場の江戸彼岸群の枝垂れ桜/令和2年3月25日撮影)

植樹してより9年程経ちましたが年々樹勢が増し、沢山の花を咲かせるようになっています。
楽しみされている方も多いと伺っています。
季節が巡り来ることは当たり前ではなく、本当に有り難いことだとつくづく感じます。

日々、新たに感染症についての報道がなされています。
正確な情報を把握し不自由、不便を乗り越え、冷静に対応することで、一丸となって鎮静化に努めてゆくことが大切であると存じます。
不平や不満では解決することは難しいものです。

職員一同、国の安寧と世界の平和を祈り、社務に精進してまいります。

○桜ライトアップ情報○

期 間:令和2年3月29日~4月5日まで(開花の状況で前後いたします)
時 間:午後5時30分頃から~午後8時30分頃まで

◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆

さて『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)をご紹介いたします。

それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。

御 歌

◇月に日に ひらけゆく世の人 心ごころ 向はむかたを まづさだめてよ◇

意 訳

◆月ごとに、日ごとに新しく開けてゆく、この世の中の人のこころの慌ただしいことでしょう。
大切なことは、時流に流されることなく、まず確かな方向を見定めてることです。◆

今回は御歌です。
この御歌が詠まれたのは明治22年で、大日本帝国憲法が発布された年です。
新しいことや、未知なるものが次々に現れているような時代です。

世の中の状況は刻一刻と変化をしますが、ともすると人はその流れに惑わされ、知らないうちに心も荒れていることが多くなるようです。

どのような状況であっても確かな方向を見定めることができるよう日々、心を澄ませていたいものです。


□昭憲皇太后について□

~社会福祉や女子教育に尽力された生涯~

昭憲皇太后は嘉永3年、一条忠香公の第三女としてお生まれになられました。

生涯にわたり、女子教育のご奨励と博愛、慈善事業について尽力されました。
なかでも、お茶の水の東京女子師範学校の設立の際には、多額のお手許金(私有財産)を下賜(かし)されたことは広く知られています。

とりわけ、日本赤十字社の設立と経営に尽くされ、赤十字国際委員会に寄付された「昭憲皇太后基金(Empress Shoken Fund)」は、赤十字の平時における救護活動の先例となりました。
いまでもその基金は、世界各国の赤十字助成のために活用され、今日までその恩恵に浴した国は、延べ500ヶ国におよんでいます。

大正3年4月11日に崩御され、伏見桃山東陵に埋葬されました。
現在は、東京都代々木に鎮座する明治神宮において、明治天皇とともにそのご神霊がお祀りをされています。