TOP季節の便り | 斎庭の草花 ヤマブキ・タチツボスミレ・シャクナゲ 春の花々が次々と開花!!!!◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
2020.03.28

斎庭の草花 ヤマブキ・タチツボスミレ・シャクナゲ 春の花々が次々と開花!!!!◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆

本日は昨日と変わって肌寒い一日となりました。
週末はあいにくの天気となりそうですが、花々は恵みの雨を受け、来月初旬より一気に開花が進みそうです。

それでは、開花状況をお届けいたします。

タチツボスミレが花をつけていました。

スミレはスミレ科スミレ属の総称です。また少しややこしいですが狭義には、Viola mandshuricaという種の和名がスミレです。

日本はスミレの宝庫です。北海道から沖縄の離島まで約60種ものスミレが分布しており、細かな品種まで数えると220種類ほどと言われています。

東海だけでも海岸から亜高山帯まで様々な環境に適応したスミレが自生しています。

スミレは多年草で、根が冬を越して毎年同じところで花を咲かせます。花が終わった夏の間は、葉を広げ栄養を根に蓄えて、来年に備えるそうです。

(タチツボスミレの開花/令和2年3月25日撮影)

宮川沿いに小さく咲いています。
当社では、他にも違う種類のスミレが咲くことが確認されています。

(ヤマブキの開花/令和2年3月25日撮影)

記念館へ向かう橋の横に咲き始めています。
春になると黄色い花を咲かせるヤマブキは、目に入るやまぶき色がとても鮮やかで、桜とともに春の季節が進んだことを知らせてくれます。
北海道から九州まで広く日本に分布していて、バラ科ヤマブキ属落葉です。
花は一重咲きと八重咲きがあります。当社のヤマブキは一重咲きです。

「令和」の原典となった「万葉集」に詠まれるほど古くから親しまれるヤマブキは、別名「面影草」とも呼ばれています。

(シャクナゲの開花/令和2年3月25日撮影)

少し気の早いシャクナゲも花を咲かせています。参道沿い、ことまち池周辺の開花が早いようです。
大宝殿へ向かうシャクナゲの丘はまだ開花が進んでおりません。

(シャクナゲの開花/令和2年3月25日撮影)

日々、新型コロナウィルス感染症についての報道がなされおります。
正確な情報を基に冷静な対応を忘れることなく、国民一丸となって鎮静化に努めてゆくことが大切であると存じます。

心が塞ぎがちな世相ではありますが、当社でお届けする季節の便りをご覧になられまして春の訪れを感じていたければ幸いに存じます。

職員一同、国の安寧と世界の平和を祈り、社務に精進して参ります。

◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆

さて『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)をご紹介いたします。

それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。

御 製

◇世の中の 事ある時に あひぬとも おのがつとめむ ことな忘れそ◇

意 訳

◆世の中で何か大事が起こった時に出会ったとしても、そのうような時こそ自分が果たすべき務めをを忘れないことが大切です。◆

今回は御製です。
前回のご紹介で、昭憲皇太后の御歌を掲載いたしました。
この御製もまた人間の普遍的な在り方を詠まれていると拝察申し上げます。