TOP季節の便り | 斎庭の草花 ムラサキケマン・フモトスミレ・ジロボウエンゴサク・春の花々が次々と開花!!!!◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
2020.04.05

斎庭の草花 ムラサキケマン・フモトスミレ・ジロボウエンゴサク・春の花々が次々と開花!!!!◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆

朝晩はまだまだ冷え込みますが、日中の日差しは暖かく柔らかい日差しや春鳥が気持ちよさそうに鳴いています。
今朝方は、拝殿前にてウグイスの囀りが聞こえてきました。

さて、ご神域の花々は桜が満開を迎え、シャクナゲも咲き揃い、一年で一番華やかな季節を迎えています。
それと時を同じくして、可憐な山野草が花を咲かせ初めています。

日に日に表情を変える自然の様子を注意深く観察すると、同じ季節や同じ瞬間は二度と来ないことを私たちは改めて感じます。そして、季節が無事に巡り来ることの有り難さを感じずにはいられません。

現在、外出を自粛されている方も多いかと存じます。心が塞がりがちな世相ではありますが、当社の花々の開花情報をご覧いただき、心も身体も清々しくかお過ごしいただければ幸いに存じます。

それでは、開花情報をお伝えいたします。

(ムラサキケマンの開花/令和2年4月4日撮影)

名前の由来は、花の形が仏殿の欄間(らんま)などに飾る、華鬘(けまん)に似ていて紫色から、ムラサキケマン(紫華鬘)の名になったとも言われています。
低地での生育がほとんどですが、なんと標高900メートルと決して低地ではない場所でも確認されているそうです。

(フモトスミレの群落/令和2年4月4日撮影)

山道沿いなどに咲く日本固有種の小さなスミレです。「唇弁(しんべん)」に赤紫色の筋模様があるのが特徴といわれています。
可憐で可愛らしいその姿の群落の様子が春風に揺れる様は心を和ませてくれます。

(ジロウボウエンゴサクの開花/令和2年4月4日撮影)

本州、関東地方以西から四国・九州、それに台湾などにも分布しているそうです。
不思議な名前を持つ花で、なぜこの名前になったのかはわかりませんが、三重県伊勢地方の方言で、「すみれ(菫)」を太郎坊、この花を次郎坊と呼ぶそうです。

(シャクナゲの開花/令和2年4月4日撮影)

参道、西参道の至る所で春の訪れを告げています。宮川東側のシャクナゲの丘は花盛りとなっていました。

(二の鳥居前の枝垂桜/令和2年4月4日撮影)

満開を迎えています。静かに花を咲かせ、佇む姿はさながら絵画のような趣があります。

日々、新たに感染症についての報道がなされています。正確な情報を把握し不自由、不便を乗り越え、冷静に対応することで、一丸となって鎮静化に努め、この国難とも言える事態を乗り越えてゆくことが大切であると存じます。

不平や不満では解決することは難しいものです。

職員一同、国の安寧と世界の平和を祈り、社務に精進してまいります。

◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆

さて『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)をご紹介いたします。

それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。

御 製

◇神がきに 朝参りして 祈るかな 国と民との やすからむ世を◇

意 訳

◆神域に朝参拝をして、お祈りすることは日本の国が栄え、国民が安らかに暮らせる世の中になるようにと◆

今回は御製です。

常に国と国民に心を砕かれているお姿を拝し、天皇陛下を中心に戴く我が国は、まさに『祈りの国』であることがわかります。

常に私たちも国民も『国の発展と平穏』そして、『世界の平和』を創り上げていくよう日々行動してゆくことが大切であると存じます。