斎庭の草花 シャクナゲ・ヤエザクラが満開となりました◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
三寒四温といった春の気候が続きます。まだまだ、朝晩は冷え込むことが多いです。
当社におきましては、4月17日18日に行う、小國神社において最も重要なお祭りの1つである「例祭」(れいさい)・「神幸祭」(しんこうさい)を控え、様々な準備をしています。本年は祭典に伴う諸行事は規模を縮小しておこなってまいります。
現在、外出を自粛されている方も多いかと存じます。心が塞がりがちな世相ではありますが、当社の花々の開花情報をご覧いただき、心も身体も清々しくかお過ごしいただければ幸いに存じます。
それでは、開花情報をお伝えいたします。
こちらは少しつぼみがありますが、明日には全て花開きそうです。
春らしい色合いそして、木一杯に咲き重なる花の様は命の力強さを象徴するかのようです。
西参道沿いも咲き揃っています。週明けまでは花盛りとなりそうです。
遅咲きの桜、八重桜も満開となっています。
染井吉野は明治時代から親しまれ始めたとされていますが、八重桜の歴史は古く、平安時代の歌人、伊勢大輔も「いにしへの 奈良の都の八重桜 けふ九重に にほひぬるかな」というを詠んでいます。
ちなみに、大輔との名前から男性の歌人を連想される方も多いかと存じますが、女性の歌人です。
ことまち池に架かる「森山焼きの橋」は森町の伝統工芸「森山焼き」の陶器をちりばめた橋です。
周辺の青葉もみじは大変美しく、水面にも映り込みます。
日々、新たに感染症についての報道がなされています。正確な情報を把握し不自由、不便を乗り越え、冷静に対応することで、一丸となって鎮静化に努め、この国難とも言える事態を乗り越えてゆくことが大切であると存じます。
不平や不満では解決することは難しいものです。
職員一同、国の安寧と世界の平和を祈り、社務に精進してまいります。
◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
さて『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)をご紹介いたします。
それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。
御 製
◇国民の つくす力に よりてこそ 世はにぎはしく なりまさりけれ◇
意 訳
◆国民が国のために一生懸命に尽くす力によってこそ、その中は繁栄し、賑やかさを増すというものです。◆
今回は御製です。
刻一刻と変わる状況において、我が国の賑わいを取り戻すためには、先ず、事象を冷静に判断し行動をしていかなければなりません。
一時の感情や焦りなどは時に冷静な判断を狂わせ、国民が思わぬ方向へ向かってしまいます。
現在のような有事の時であるからこそ、国の賑わいを取り戻すべく、国民が一丸となり鎮静化に向けて行動してゆかなければなりません。
当社におきましても引き続き、「祈り」とともに「行動」をして参ります。