紅白梅と河津桜が開花しています。◇明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ
朝晩の冷え込みも大分落ち着き春らしい気候となってまいりました。
当社の境内では、春の訪れを感じさせる綺麗な花々が咲き始めました。
一方、お花見を自粛しようと考えている方も大勢いらっしゃるかと存じます。
当社の境内は、「三密」とは程遠い境内です。春の花々を楽しみながら、ごゆっくりとご参拝いただきますよう、ご案内申し上げます。
それでは、当社境内の開花情報をお伝えいたします。
第一鳥居をくぐり、参道を進んだ太鼓橋の右側に巨大な枝垂れ梅の鉢植えを設置いたしました。
これは、当社の崇敬者であります㈲一十園の小林健様のご厚意によりご提供いただきました。
小林様のご厚志に心より感謝申し上げます。
現在の状況ですと桜(ソメイヨシノ)の開花は例年通り3月下旬頃になりそうですが団体でのお花見や境内での飲食はご遠慮いただき、新たな感染拡大を防ぐための行動を心がけながら、お過ごしいただければ幸いに存じます。
◇明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◇
さて、この『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)をご紹介いたします。
・御 製
□ 国民(くにたみ)も つねにこころを あらわなむ みもすそ川の 清き流(ながれ)に
・口語訳
○ 国民も常に心を洗い清めてほしいものだ。神の宮居のそばを流れる、みもすそ川(伊勢の国の五十鈴川の
別称)の清らかな流れに身をそそいで。 (明治42年)
・御 歌
□ おにやらふ 声いへごとに きこえにし 昔のけふを おもひでつつ
・口語訳
○ 「鬼は外…」と、節分に豆を撒く声が家ごとに聞こえてきた、幼い頃のこの日が今懐かしく思い出されます。
(明治34年)
それぞれの歌に込められた大御心(両陛下の御心)に触れていただく、きっかけとなれば幸いに存じます。