TOP季節の便り | 令和3年 桜の開花情報④をお届けいたします。《落花盛ん》※桜情報は最終更新です。 ◇明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◇
2021.04.08

令和3年 桜の開花情報④をお届けいたします。《落花盛ん》※桜情報は最終更新です。 ◇明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◇

春本番の暖かな日が続き、初夏を感じさせる花々も次々と咲き始めています。

境内の桜は、例年よりも1週間ほど早く開花しましたが本年も綺麗な花を沢山つけ、私たちに春の訪れを告げてくれました。

現在の状況は、落花盛んとなり見頃は過ぎていますので本日をもちまして、本年の桜開花情報の更新を終了させていただきます。

引き続き「季節の便り」では、境内に咲く様々な草花をお伝えいたしますので是非ともご覧ください。

さて、皆様におかれましてはご参拝やお花見を自粛しようと考えている方もいらっしゃるかと存じます。

境内は屋外ですし、「三密」にはなりにくい環境です。綺麗に咲き誇る花々を楽しみながら、ごゆっくりとご参拝いただきますようご案内申し上げます。


それでは、開花情報をお伝えいたします。

(舞殿東側の八重桜:令和3年4月7日撮影)

この八重桜は、開花が1番遅く現在は満開の状態です。

(舞殿東側の八重桜:令和3年4月7日撮影)

ピンク色で、とても可愛らしい花です。是非とも、ご覧ください。

(事待池の藪手鞠:令和3年4月7日撮影)

事待ち池前にある藪手鞠(やぶてまり)が開花し、現在は満開となります。

(事待池の藪手鞠:令和3年4月7日撮影)

この藪手鞠は、関東から西の本州及び四国や九州に分布する落葉木で、雑木林や水辺に見られます。

日本以外には、中国や朝鮮半島にも自生しています。

花の色は真っ白で、藪に生えて手毬のような花を咲かせることが名前の由来といわれます。

(飯王子社前の深山つつじ:令和3年4月7日撮影)

第1鳥居をくぐりますと左手にご覧いただけますが、深山つつじが満開となっています。

(社殿前の深山つつじ:令和3年4月7日撮影)

赤紫色の花は、ご覧になったことがあることと存じますが、奥の方に見えますのは白色の深山つつじです。

当社でも大変珍しいものとなります。

(赤い橋付近のもみじの花:令和3年4月7日撮影)

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、もみじも花が咲きます。

(赤い橋付近のもみじの花:令和3年4月7日撮影)

もみじは葉を愛でるものと思いがちですが、この時期にはとても小さな可愛らしい花が咲きます。

(宮川沿いの花筏の花:令和3年4月7日撮影)

葉っぱの上に花が咲く、とても珍しい花。花筏(はないかだ)が満開になっています。

(宮川沿いの花筏の花:令和3年4月7日撮影)

この花も、とても小さいので見過ごしてしまいそうですが是非ともご覧下さい。

(熊谷草の開花:令和3年4月7日撮影)

この熊谷草(くまがいそう)は、環境省により絶滅危惧種の指定を受けている大変貴重な花です。

(宮川沿いの新緑:令和3年4月7日撮影)

先月より、医療従事者を優先にワクチンの接種が始まりましたが、ワクチン接種だけで感染症が収束するわけではありません。

1日も早く日常が戻ってくるように感染拡大防止に努めるのはもちろんですが、自粛生活のストレスによる心の負担を減らすためにもお互いに声を掛け合い励ましあい、誰に対しても思いやりのある心を持って接することが大切です。

まだまだ感染症の収束には時間がかかりそうですが、国民一丸となってこの国難を乗り越えていきましょう。

職員一同、新型感染症の早期収束を心よりお祈り申し上げます。



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◇ 明治天皇御製(ぎょせい)・ 昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ ◇


さて、この『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)をご紹介いたします。


・御 製

□ すすみゆく 時にあふとも いそのかみ ふるきてぶりを わすれざらなむ

・口語訳

○ めまぐるしく時勢が変化する時代に巡り合わせても、古きよき世の慣わしを忘れないでありたいものだ。

                                          (明治39年)


・御 歌

□ よき友に まじはる人は おのづから 身のおこなひも ただしかりけり

・口語訳

○ よい友達と心深い交わりをもつ人は、自ずから自分の身の行いも正しくなるものです。 (明治32年)



それぞれの歌に込められた大御心(両陛下の御心)に触れていただければ幸いに存じます。