斎庭の草花 シラン・フタリシズカなどが開花しています。◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
初夏を感じさせる爽やかな風が吹き渡る季節となってまいりました。皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。当社の境内は、季節が夏へと着実に移り変わってきています。
静岡県の県鳥であるサンコウチョウのさえずりも聞こえてくることと存じます。是非とも、境内の森の中で探してみて下さい。
さて、皆様におかれましてはご参拝を自粛しようと考えている方もいらっしゃるかと存じます。
境内は屋外ですし、「三密」にはなりにくい環境です。綺麗に咲き誇る花々や可愛らしい野鳥のさえずりを楽しみながら、ごゆっくりとご参拝いただきますようご案内申し上げます。
それでは、開花情報をお伝えいたします。
本州〜琉球のやや湿った道端に生え、茎は細く花は茎の先端に段をつくって咲きます。花びらは淡紅色で花の時期は5月~8月です。
沖縄を除く日本全国の山林の比較的暗い場所に分布しています。花の時期は4月~6月です。
茎の先に数本(2本の場合が多い)の小さな白い花を穂状につけます。
花の時期は4月から5月です。花は紫紅色で、茎の先に数個咲きます。
花びらは、あまり開ききらないような感じに咲き、花の色が白色のものや斑入りのもの・淡色花などがあります。
赤紫色の花は、ご覧になったことがあることと存じますが、白色のシランの花です。当社でも大変珍しいものとなります。
梅には、食欲を増進させる働きがあることはご存じかと思います。他にも加熱された梅には、梅に含まれる糖とクエン酸が結合しムメフラールという成分が作られます。
この成分は血流を改善し、動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果があるとされています。
シライトソウは、シュロソウ科シライトソウ属の野生の多年草です。和名は糸屑を束ねたような花の姿に由来し、属名は雪の筆といわれます。
花茎から多数の細長い花弁が立っているように見え、真っ白なビン洗いのブラシが立ったような不思議な姿を見せます。また、香りも良い花です。
花の時期は4月~5月頃です。サクラに似た形の淡桃、赤、薄紫、あるいは白色の花を咲かせます。
葉の形や茎が横に這うように伸びる性質などから芝桜と名付けられました。
寒暑や乾燥に強く常緑のため最近では芝生代わりに植えられていることもあります。
森町では、65歳以上の方を優先にワクチンの接種が始まりましたが、ワクチン接種だけで感染症が終息するわけではありません。
1日も早く日常が戻ってくるように感染拡大防止に努めるのはもちろんですが、自粛生活のストレスによる心の負担を減らすためにもお互いに声を掛け合い励ましあい、誰に対しても思いやりのある心を持って接することが大切です。
まだまだ感染症の収束には時間がかかりそうですが、国民一丸となってこの国難を乗り越えていきましょう。
職員一同、新型感染症の早期収束を心よりお祈り申し上げます。
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◇ 明治天皇御製(ぎょせい)・ 昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ ◇
さて、この『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)をご紹介いたします。
・御 製
□ もろともに たすけかはして むつびあふ 友ぞ世にたつ 力なるべき
・口語訳
○ お互い助けあい、睦びあっている友達がいるということは、世の中を立派に生きてゆく上での大きな
力となるものである。 (明治36年)
・御 歌
□ まこともて まじらふ友は なかなかに はらからよりも したしまれけり
・口語訳
○ まごころをもって深く接し合う友というものは、なまじ兄弟よりも、かえってより身近く親しまれる
ものです。 (明治30年)
それぞれの歌に込められた大御心(両陛下の御心)に触れていただければ幸いに存じます。