TOP季節の便り | 桜開花情報のご案内!!!満開となりました。~ ■明治天皇御製・昭憲皇太后御歌に親しむ■ ~
2022.03.30

桜開花情報のご案内!!!満開となりました。~ ■明治天皇御製・昭憲皇太后御歌に親しむ■ ~

本年、当社の桜は一気に満開の装いとなりました。
例年は、少しずつ満開に向けて花が咲き揃ってくるのですが、本年は暖かさに誘われ一斉の開花となりました。

天候にもよりますが、本日より一週間程が見ごろとなります。

それでは、春めく境内の様子をご覧ください。

(令和4年3月30日/枝垂れ桜とご本殿お屋根が美しい)

古来より、桜は農事歴を告げる花として、稲の魂が宿ると考えられてきました。
現代では、桜といえばソメイヨシノがなじみ深いですが、古代の人々の目に映る桜の多くはヤマザクラでした。

(令和4年3月30日/優しい桃色の枝垂れ桜)

ヤマザクラは、まだまだ寒いころから花を咲かせます。

里に住む人々は、山の頂から山の端へと桜が開花することを神業として考え、開花とともに「山の神」が里へ下り、田に豊穣をもたらす「田の神」になると信じられてきました。

「山の神」が里に下りて「田の神」になるころが、「農耕開始の合図」となります。

(令和4年3月30日家康公の立ち上がり石を包むように咲く2種類のしだれさくら)

桜の語源の一つ、サは穀霊(稲などの霊)の意で、クラは神の座と考えられ、サクラまさに「穀霊の神座」を意味します。
このように、私たちの祖先は季節とともに生活を営むなかで、神さまをより身近な存在として感じていました。

(令和4年3月30日/門前駐車場の桜も満開)

(令和4年3月30日/鳥居横の枝垂れ桜。参拝者が思い思いに写真を撮ります)

○明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ○

さて、この『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)をご紹介いたします。

◇「目に見えぬ 神にむかひて はぢざるは 人の心のまことなりけり」◇

●意 訳●

目に見ることができない神さまに向かい、少しも恥ずかしくない清らかな正しい心境というものは、誠の心です。それは私たち日本人にとって最も貴いものです。

今回は明治天皇御製をご紹介いたします。
神道の言葉で、「清、明、直、正」という言葉があります。
清らかに明るくそして、正直に生きることを示した、とてもシンプルな言葉です。
しかしながら、その実践はなかなか難しいものです。

・純粋で、清らかな心
・どんなときも爽やかで、明るい心
・嘘をつかず誰とも裏表なく接する、正しい心
・何事にも偏見を持たず、素直な心

このような生きかたを日々実践することで、神さまと向きあうための「誠の心」が養われます。

職員一同

皆様のご参拝を心よりお待ちしています。