TOP季節の便り | 癒しの斎庭 鮮やかな青もみじが美しい季節です。○明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ○
2022.05.08

癒しの斎庭 鮮やかな青もみじが美しい季節です。○明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ○

爽やかな風がご神域を吹き抜け、若葉がさやさやとそよぐ清々しい季節の到来です。
野鳥の囀りの中、自然の息吹を感じながら歩く宮川沿いは日常から少し離れた穏やかなひとときを過ごすことができます。

(宮川で遊ぶ子供たち/令和4年5月8日)

大正年間に刊行された『森林美学』という本には、絵画において樹林の緑色をつくるときの色の具の混合の割合が次のように記されています。

黄緑(光線を透した葉の色)黄八青二
緑(光線の直射した外面の葉)黄四青六
橙(外に現れた楓樹の色)黄五赤三青一
淡青緑(光沢ある葉に空の映じて白く光る葉)黄四青一
濃緑(森林中または蔭の葉)黄十赤四青九
青緑(ドロノキの如く裏面の白い葉)黄二赤一青四
赤紫(森林中またはもっとも暗い緑蔭の色)黄色一赤八青四
濃青緑(森林中の蔭にある木の葉)黄四青八

八色の色合いを丁寧に使い分けて自然の様子を表現していることがうかがえます。

(木漏れ日を浴びる美しいもみじ/令和4年5月7日)

(ことまち池と青もみじ/令和4年5月7日)

新緑から深緑へと日々その姿を変えるご神域は自然の神秘に溢れています。
是非、この季節にご参拝いただき清々しい空気と自然の移ろいを心と身体で感じていただければ幸いです。

(宮川沿いにて/令和4年5月7日)

○明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ○

さて、この『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)をご紹介いたします。

◆言の葉に あまる誠はおのづから 人のおもわにあらはれにけり◆

◆意 訳◆
◇言葉に言い尽くせない誠の心というものは、自然にその人の表情に現れるものである。◇


真剣な表情は心から湧き出るものです。また、邪な表情も同じ心から湧き出るものです。

志を持ち、日々を大切に過ごすことが肝要です。


◎人々の様々なご縁を結ぶ 縁結び「もみじ守」のご紹介◎

水引でもみじの葉をかたどった「もみじ守」を授与しております。
今の季節は青もみじの若葉色のお守りも美しいです。
授与所にておわかちしておりますので、ぜひ足をお運びください。