癒やしの斎庭に咲く花々~山野草の魅力に触れて~
久方ぶりの更新となります。
9月に入り、依然として全国的に異常気象とも言える厳しい天候が続いていましたが、少しずつ空色も変わり、気落ちのいい川風がご神域を抜けるようになりました。
境内の山野草は、まるでそれが自身の使命だというかのように、年々歳々変わることなく実や花をつけてくれます。
山野草を見つける散策は、家族や友人と一緒でも、一人でも楽しむことができます。ご参拝の折、自然の中でゆったりと過ごしながら、癒やしの斎庭で山野草の魅力に触れていただければ幸いです。
それではご紹介いたします。
小國神社では夏の終わりを感じさせる花です。
花は薄い紫で小指の先ほどの小さな花です。名前の由来は、葉が黒いことに由来するとも、花の模様にお歯黒のような黒斑があるためとも言われています。
人間の舌を出したような形が特徴的な花です。
小國神社では夏の終わりを感じさせる花のひとつです。
岩場に張り付くような大きな葉から薄い紅紫色の小指の先ほどの花です。
名前は、葉が煙草の葉に似ていることに由来するといわれます。
涼し気な気持ちを与えてくれる可憐な花です。
小國神社では秋の訪れを感じさせる花です。
この花を見かけると「涼しさがもうすぐそこに」と少しホッとします。
古くは万葉集(現存する日本最古の歌集)にも詠まれる花です。
また、その形や色から「帽子花(ぼうしばな)」、「青花(あおばな)」ともよばれ、花の汁を衣にこすりつけて染めていたことから古くは「着草(つきくさ)」とも呼ばれていました。
漢字では「秋海棠」と書くように小國神社では秋を告げる花の一つで、この季節いたるところで見ることができます。
もともとは、大陸やマレー半島などに自生していましたが江戸時代に園芸用植物として持ち込まれて帰化したとされています。
薄桃色の花の中央に黄色い雄しべをつけ、少し控えめに下向き花をつけています。
良く見るととても可愛らしい花ですので、ご参拝の折にはぜひ観察してみてください。
優しい紫色で稲穂のような花が沢山咲きます。小國神社では秋の訪れを告げる花の一つです。
日本をはじめアジア各地で見られる花の一つです。まだまだ、暑いこの季節に涼しさを感じさせる落ち着いた花です。
生命力も強く、庭などにも植えられることから皆さまとも馴染みが深いものかもしれません。
ふとした時立ち止まり、足元に目線を落とせば、新しい出会いがあるかもしれません。
職員一同、皆さまのご参拝を心よりお待ち申し上げます。