令和6年 例祭斎行 十二段舞楽・松前神楽奉奏のお知らせ
当社では4月18日に例祭の斎行をし、直近の土日(令和6年は4月20日(土)、21日(日))には、国指定重要無形民俗文化財『古式十二段舞楽』を、『大神様への真心』をもって奉奏します。
大宝元年(701)に勅使(天皇の使者)が当社に参向の際に十二段舞楽を奉納してから1320年余り、変わることなく大神様へ奉奏されてきました。厳粛でありつつも一番の賑わいを見せる、最も重要な祭典です。
地域と国の平安そして、人々の繁栄への祈りが込められています。
▲【お屋根替えを記念して、静岡の作家たたらなおき先生、静岡のヤタローグループ、そしてことまち横丁で作り上げた参拝みやげのお菓子(えんバウム)なども、御神前にお供えされます。】
当社の舞楽では、多くの演目を稚児である子供たちが舞い、奉納しています。
この子供たちは、奉納日から数えて3週間前から稽古をしています。
単に舞楽を習うのではなく、稽古や集団生活を通して様々な体験をし、一回りも二回りも精神的に成長し親元へ帰ります。
舞の指導を行う小國神社古式舞楽保存会の会員は、子供や若者たちに舞楽の「技と心」を教えることで、舞楽の「伝統」と「精神」を次世代へとつなげようとしています。
舞楽を伝承することは、「地域の文化」を護り伝えることです。そして、地域の文化を護り伝えることは「日本文化」全体の継承に大きな貢献を果しています。
またこの度、文化交流事業の一環として、当社の『古式十二段舞楽』に併せ、北海道森町に伝わる国指定重要無形民俗文化財『松前神楽』が小國神社・舞殿にて奉奏されることになりました。
松前神楽は、およそ五百年前に武田氏が蝦夷を平定して十余の豪族を統一し、松前藩の基礎をつくった時にはじまり、代々の当主が蝦夷地開拓の祈りを込め火狂言や舞を社人に舞わせたことが起源とされています。
神楽そのものが神社祭式の中の儀式として行われており、それゆえに作法に厳格で折り目正しい、格調高い神事芸能になっています。湯立の儀式と舞楽を合わせ三十三神事に亘る大神事で、歴代の藩主は神職の必修科目として奨励したといわれています。
このたびは、北海道森町よりお越しいただいた、松前神楽北海道連合保存会の皆様による奉奏となります。
奉奏スケジュールは以下となります。
皆さまも当社の例大祭にご参拝の際はぜひ、舞楽奉納をご覧ください。
職員一同、皆様のご参拝を心よりお待ちしております。