令和3年3月27日(土)シタール演奏家 加藤貞壽さんによる奉納演奏会開催のご案内
当社舞殿におきまして、シタール演奏家 加藤貞壽さんによります「シタール奉納演奏」~みもろへ捧ぐシタールの響き~を開催いたします。
今回の奉納演奏は、3月27日(土)の11時~・14時~・16時~の3回を予定しておりますので、是非ともご家族の皆様お揃いでご参拝いただき、ご神域で奏でられるシタールの響きをご体感いただきますようご案内申し上げます。
「シタール」とは、どんな楽器ですか?
今から約700年前の古代インドで生まれた弦楽器です。
芸術・学問の女神サラスバティ(日本では弁財天)が奏でる楽器として広く知られていますが、大きな瓢箪(ひょうたん)をくり抜いた丸いボディーに、長いネックが付いています。流派によって異なりますが、弦は全部で20弦です。(旋律弦が4本、リズム弦が3本、共鳴弦が13本)
演奏する曲(ラーガ)によって共鳴弦をチューニングするそうです。
人間の可聴域を超える高周波倍音成分を多く含んだ、神秘的な響きが特徴です。
◇加藤貞壽さんのプロフィール◇
1971年、東京都生まれ。
4歳よりクラシックピアノを始める。その後、即興音楽に興味を持ち、独学で様々な音楽を研究。
20歳、恩師にインド行きを勧められ、渡印。シタール界の至宝 パンディット・モニラル・ナグ氏と出逢い、弟子入り。その後、インド・コルカタにて、長年に渡りシタールの厳しい訓練を受ける。
29歳、ナグ氏より指導及び演奏活動の許可を得て帰国。インド音楽ユニット「瞑想図」その他、様々なジャンルのミュージシャンやヨガとのコラボレーション、TV CMやドラマ音楽等にも携わる。
2003年 ゴクル・ナグ記念財団 日本代表就任
Gokul Nag Memorial Foundation
東京にてシタール音楽教室主宰、
現在、日本シタール協会 理事長としてシタールの魅力を伝える普及活動を行っています。
□シタール奉納演奏 ~みもろへ捧ぐシタールの響き~
日 時 : 令和3年3月27日(土)
奉納時間 : 第1回 午前11時~
第2回 午後 2時~
第3回 午後 4時~
会 場 : 遠江国一宮 小國神社 舞殿
437-0226 静岡県周智郡森町一宮3956-1
観 覧 料 : 無 料
主 催 者 : 音真森代表 加藤 貞壽
倍音とは?
音というのは、振動が空気を伝わって耳に届くものです。この「振動数」が多いほど高い音に、少ないほど低い音になるんです。そして、1秒間に空気が振動する数を「周波数」といいます。具体的に言いますと、男性の声よりも女性の声の方が空気をたくさん振動させている=周波数が高いです。ベースよりもギターの方が空気をたくさん振動させている=周波数が高い楽器です。
それでは、「倍音」の意味についてご説明します。
まずは、ピアノの「ラ」の音をイメージしてみてください。
この「ラ」の音を鳴らすと、1秒間に220回、空気が振動します。もの凄く速い振動ですが1秒間に220回振動するということは、周波数が220Hz(ヘルツ)になります。
これだけなら、わかりやすい話ですが、実は・・・実際にピアノで「ラ」の音を鳴らすと、微かに違う音も同時に鳴っているんです。
違う音とは何かといいますと、例えば高い「ラ」の音も鳴っています。高い「ラ」の周波数は低い「ラ」の2倍、440Hzとなります。
これが、倍音の正体です。この時の周波数の1倍、すなわち元々の音の事を「基音」といいますが基音の整数倍(2倍とか3倍)の周波数を持つ音を「倍音」といいます。
簡単に言いますと、「音の高さが倍」の音を倍音というのです。
ちなみに、今回はピアノを例にしましたが他の楽器の音や環境音、人の声など自然界のあらゆる音にはこの倍音が含まれています。
含まれる倍音の量などによって聞き心地や音色が変わってきます。
つまり「どの倍音が含まれているか」「どのくらいの大きさで含まれているか」といった『倍音のブレンド具合』で、人間は「これはピアノの音だ」とか「これは男性の声だ」と判別しています。