徳川家康公と小國神社ー大願成就の祈願所と家康公ゆかりの縁起石ー 『家康公の立ち上がり石』・『特別ご朱印』頒布のご紹介
当社之神力 争得勝之乎 仰冀 (小國神社所蔵 延宝八年古記録より)
・・・畏くも恐れ多い小國大神の神力を得て、この戦いに勝利することをただひたすらにお祈りいたします。・・・(意訳)
当社に残る古文書に記された、神様のご加護を心から祈る武将の姿です。
さて、1月からは新しいNHK大河ドラマ『どうする家康』も放送され、この遠江の地(遠州地方)も各所で盛り上がりを見せ、5月6月は当社よりほど近い三方原の戦いなどが大きく放送されました。
皆さまご存じの通り、遠州・三河(現静岡県・愛知県)は徳川家康公が天下統一を成し遂げるまで歴史的にも重要な戦いが数多く繰り広げられた場所でもあり、特に浜松城には16年の長きにわたり在城したとされています。
小國神社のご由緒のなかにも、度々家康公との関係が記され、天下泰平の大願成就を成すための重要な祈願所であったことが当社に残る古文書からも伺えます。
いうなれば、家康公立身出世スタートの場所の一つがここ、小國神社といえます。
ここでは、特に当社に伝わる『家康公の立ち上がり石』をご紹介いたします。
戦乱の世、元亀三年(一五七二)九月二十二日に「当社(小國神社)の神力に頼らなければ勝つことができない」という切実な思いを込めた願文と名匠「三条小鍛冶宗近」を銘する大刀を当社に奉納の上、戦勝・開運を祈願しました。(小國神社 延宝八年古記録より)
次いで、犬居城攻略の道すがら再び参拝し、この石に腰かけて休息されたと伝えられています。
以来、家康公は長篠の戦い・関ケ原の戦いに勝利し、天下泰平の大願を叶えたことから「立ち上がり石」と伝わります。
これにあやかろうと心願成就・大願成就を祈り石に腰かけて帰る人々の姿が絶えることがありません。
鳥居のすぐそばにありますので、ご参拝の後、是非腰かけてからお帰りください。
原文:当社神力 争得勝之乎 仰冀 (小國神社所蔵 延宝八年古記録より)
意訳:畏くも恐れ多い小國大神の神力を得て、この戦いに勝利することをただひたすらにお祈りいたします。
小國神社と家康公のお話は当サイトの特設ムービーページ『小國神社ものがたり』からご覧いただけます。
■徳川家康公の立ち上がり石 特別ご朱印のご案内■
本年4月より『徳川家康公の立ち上がり石』の特別ご朱印を頒布しています。
静岡を代表する絵本造形作家、たたらなおき先生による書下ろし作品が描かれた貴重なご朱印となります。
本年12月までは特別頒布を行う予定ですので、ご参拝の証として是非ともお受けください。
今も昔も変わることのない大神様のご神徳の広さとともに歴史ロマンに思いを致していただきますれば幸いです。