季節の便り
新緑が癒やしの斎庭を包み込む 青もみじが見頃です○明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ○
Vol. 280:2023.05.13(土)
暖かな木漏れ日が降り注ぎ、新緑を照らす季節になりました。
耳を澄ませば、静かなご神域に川のせせらぎとともにカジカの声が優しく響き渡ります。
日本では古来から、山や森は「神様の鎮まる場所」と考えられてきました。大自然から享受する数々の恵みは神様からの授か
りものです。一方、近年の豪雨災害のように時に自然は猛威を振るい私たちの生活をも脅かします。
このような自然の巡行に古代の人々は神々を感じ、畏敬の念(いけいのねん/恐れ敬うこころ)を抱いていました。
やがて、人々は森や山、巨石などの近くに神様を祀る場所を整え、その後、に社殿が建立され現在の神社の姿へとなりまし
た。
自然そのものに神様が宿ると考えるおおらかで豊かな信仰は今も変わらずに日本人の根底に流れています。
それでは、ご神域の様子をお伝えいたします。
(境内には青もみじの屋根が広がっています。)
日本では、もみじのことを楓(かえで)とも呼びますが、もみじと楓は同じようで、実は少し違う種類の植物です。
両種とも同じ「ムクロジ科カエデ属」ですが、葉数が5~7枚、葉が鋭く切れ込みが深いのが紅葉で、対して葉数が7~9
枚、切れ込みが浅いものを楓と呼びます。
しかしながら、植物学上では紅葉と楓を区別する定義はなく、カエデ属という大きなくくりの中のモミジ、という分類となる
ようです。
秋の紅葉もご神域を鮮やかにしますが、初夏の青もみじもまた、若々しく爽やかな息吹を感じられ、秋とは違った美しさを見
せてくれます。
小國神社の名所でもある、宮川に掛かる朱色の神橋(しんきょう)ですが、この度、門前明神通りに店を構える㈱久米吉様の
ご厚志により塗り替え工事を行っています。
作業中に神橋が一度真っ白に染まりました。滅多に見ることのできない”白塗りの神橋”がこちらです。
小國神社の初夏は本当に爽やかで、しばらく居心地のよい気温が続きます。癒やしの斎庭を彩る見渡す限りの新緑を、全身で
で感じていただけたら幸いに存じます。
□新しいおまもりのご紹介□
新年度が始まり、早くも1ヶ月が経ちました。新社会人の皆様方に於かれましては、慣れない新天地でも日々、力強くお過ご
しのことと存じます。
この度、当社ではお仕事が順調に進みますよう願いを込め、新しく「仕事守」(初穂料1000円)の授与を始めました。
「堅実」、「安定」を意味する黒色を基調とした、落ち着きのあるおまもりです。新社会人の皆様方はもとより、日々仕事に
満進されるすべての方々にお持ちいただき、大神様のご加護をいただかれますようご案内いたします。
(社員証ケースなどにも入れて身につけていただけます。)
お守りは授与所にておわかちしております。
ご参拝の折にはぜひ、足をお運び下さい。
◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
さて、この『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された
明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)をご紹介いたしま
す。
□人ごとの よきもあしきも こころして きけばわが身の ためとこそなれ□
-意 訳-
世間の人の言葉の、良いことも悪いことも、深く心をかたむけてその真実を聞こうとすれば、すべてわが身のためとなりま
す。
今回は明治30年にお詠みになられた、昭憲皇太后の御歌をご紹介します。
人の発する言葉というものは、大なり小なりその人の”人となり”を表します。自身の”人となり”は、なかなか自分では気付き
づらいものです。
「人のふり見て我がふり直せ」という言葉にもあるように、他人の言葉の真意を見極め、良いことは見習い、悪いことは自身
の振る舞いを反省し、自身の糧にしていきたいものです。
職員一同、皆様のご参拝を心よりお待ちしております。
耳を澄ませば、静かなご神域に川のせせらぎとともにカジカの声が優しく響き渡ります。
日本では古来から、山や森は「神様の鎮まる場所」と考えられてきました。大自然から享受する数々の恵みは神様からの授か
りものです。一方、近年の豪雨災害のように時に自然は猛威を振るい私たちの生活をも脅かします。
このような自然の巡行に古代の人々は神々を感じ、畏敬の念(いけいのねん/恐れ敬うこころ)を抱いていました。
やがて、人々は森や山、巨石などの近くに神様を祀る場所を整え、その後、に社殿が建立され現在の神社の姿へとなりまし
た。
自然そのものに神様が宿ると考えるおおらかで豊かな信仰は今も変わらずに日本人の根底に流れています。
それでは、ご神域の様子をお伝えいたします。
(境内には青もみじの屋根が広がっています。)
日本では、もみじのことを楓(かえで)とも呼びますが、もみじと楓は同じようで、実は少し違う種類の植物です。
両種とも同じ「ムクロジ科カエデ属」ですが、葉数が5~7枚、葉が鋭く切れ込みが深いのが紅葉で、対して葉数が7~9
枚、切れ込みが浅いものを楓と呼びます。
しかしながら、植物学上では紅葉と楓を区別する定義はなく、カエデ属という大きなくくりの中のモミジ、という分類となる
ようです。
秋の紅葉もご神域を鮮やかにしますが、初夏の青もみじもまた、若々しく爽やかな息吹を感じられ、秋とは違った美しさを見
せてくれます。
小國神社の名所でもある、宮川に掛かる朱色の神橋(しんきょう)ですが、この度、門前明神通りに店を構える㈱久米吉様の
ご厚志により塗り替え工事を行っています。
作業中に神橋が一度真っ白に染まりました。滅多に見ることのできない”白塗りの神橋”がこちらです。
小國神社の初夏は本当に爽やかで、しばらく居心地のよい気温が続きます。癒やしの斎庭を彩る見渡す限りの新緑を、全身で
で感じていただけたら幸いに存じます。
□新しいおまもりのご紹介□
新年度が始まり、早くも1ヶ月が経ちました。新社会人の皆様方に於かれましては、慣れない新天地でも日々、力強くお過ご
しのことと存じます。
この度、当社ではお仕事が順調に進みますよう願いを込め、新しく「仕事守」(初穂料1000円)の授与を始めました。
「堅実」、「安定」を意味する黒色を基調とした、落ち着きのあるおまもりです。新社会人の皆様方はもとより、日々仕事に
満進されるすべての方々にお持ちいただき、大神様のご加護をいただかれますようご案内いたします。
(社員証ケースなどにも入れて身につけていただけます。)
お守りは授与所にておわかちしております。
ご参拝の折にはぜひ、足をお運び下さい。
◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
さて、この『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された
明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)をご紹介いたしま
す。
□人ごとの よきもあしきも こころして きけばわが身の ためとこそなれ□
-意 訳-
世間の人の言葉の、良いことも悪いことも、深く心をかたむけてその真実を聞こうとすれば、すべてわが身のためとなりま
す。
今回は明治30年にお詠みになられた、昭憲皇太后の御歌をご紹介します。
人の発する言葉というものは、大なり小なりその人の”人となり”を表します。自身の”人となり”は、なかなか自分では気付き
づらいものです。
「人のふり見て我がふり直せ」という言葉にもあるように、他人の言葉の真意を見極め、良いことは見習い、悪いことは自身
の振る舞いを反省し、自身の糧にしていきたいものです。
職員一同、皆様のご参拝を心よりお待ちしております。