季節の便り
斎庭の草花 ハナミョウガ・フタリシズカが開花しています。◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
Vol. 245:2020.05.18(月)
昨日は、爽やかな一日で境内はご参拝の皆様で賑わいました。
今月初旬に政府が示した新しい生活様式にも少しづつ慣れてきたところではないでしょうか。
境内を見渡すと、マスクの着用はもちろんのこと、お互いを思いやりながら、距離を保ちつつ、
ご参拝される皆様が多数見受けられました。大神様もさぞ、ご安心のことと拝察申し上げます。
我が国では、諸外国のような爆発的感染がおこっていないのも、このような「和の心」を重んじる国柄によるものも大きいと存じます。
職員一同、さらなる鎮静化への指針と対策のもと、ご参拝の皆様をお迎えしてゆきたく存じます。
さて、外出自粛の間に、季節は確実に進んでいます。花しょうぶの季節を目の前にして、初夏のご神域はますます清々しくなっています。
ご参拝の皆様におかれましては、心も身体も健やかでいられますよう心よりお祈り申し上げます。
それでは、開花状況と新緑風景をお届け致します。
(ハナミョウガの開花:令和2年5月17日撮影)
小國神社のご神域では数多く見ることができますが、地域によっては、
絶滅危惧II類、準絶滅危惧種、分布特性上重要な種として保護されているところもあります。
ハナミョウガは、ショウガ科ハナミョウガ属に分類される多年草です。
和名は、茎葉がミョウガに似ていて、茎頂に花をつけることに由来するそうです。
伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)と呼ばれ、ハナミョウガの根茎は、腫瘍を抑制する作用があるといわれています。
この季節に赤い花はとても目立ちますので是非探して下さい。
(令和2年5月17日撮影:宮川の青もみじの隙間から赤橋を望む)
スギやヒノキの巨木の木陰となり、爽やかな宮川沿いです。
ゆっくりとご散策いただき、心と身体を癒やして下さい。
(令和2年5月17日撮影:フタリシズカの開花)
沖縄を除く日本全国の山林の比較的暗い場所に咲いています。
高さは30~60cm。花期は4~6月。
茎の先に数本(2本の場合が多い)小さな白い花をつけてます。
和名の由来は、2本の花を能楽「二人静」の静御前とその亡霊の舞姿に重ねたものと言われています。
当社では、花が1本のフタリシズカも多く見られます。
開花の初期は、1本で途中から2本成長してくるものもあります。
ひっそりと咲く可憐な姿は、小國神社の初夏を告げてくれます。
(令和2年5月撮影:ことまち池に架かる森山焼きの橋と新緑)
池の周りにあるもみじの青葉も大変清々しいです。
もみじの葉の形や枝振りを深く観察すると樹種が違うことがよくわかります。
◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
さて『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された
明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)
をご紹介いたします。
それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。
御 製
◇ゆくすゑは いかになるかと 暁の ねざめねざめに世をおもうふかな◇
意 訳
◆この国の将来は、これからどうなってゆくのだろうかと、毎日毎日、夜明けの早い醒め際に、世の中のことが深く思われることである。
◆
今回は御製です。
明治38年に詠まれたこの歌はちょうど日露戦争の最中に詠まれた和歌です。
国の行く末に深く思いを致し、夜明け前、目覚めたその時から思考を巡らす様が鮮明に浮かび上がってきます。
いつ、どのような状況にあっても、国と国民について心を砕かれ、全身全霊でお務めを果たされていることに深く心を打たれます。
現代においても、その大御心は変わることなく引き継がれ、天皇陛下は「祈りのご存在」として私たち国民の中心におられています。
今月初旬に政府が示した新しい生活様式にも少しづつ慣れてきたところではないでしょうか。
境内を見渡すと、マスクの着用はもちろんのこと、お互いを思いやりながら、距離を保ちつつ、
ご参拝される皆様が多数見受けられました。大神様もさぞ、ご安心のことと拝察申し上げます。
我が国では、諸外国のような爆発的感染がおこっていないのも、このような「和の心」を重んじる国柄によるものも大きいと存じます。
職員一同、さらなる鎮静化への指針と対策のもと、ご参拝の皆様をお迎えしてゆきたく存じます。
さて、外出自粛の間に、季節は確実に進んでいます。花しょうぶの季節を目の前にして、初夏のご神域はますます清々しくなっています。
ご参拝の皆様におかれましては、心も身体も健やかでいられますよう心よりお祈り申し上げます。
それでは、開花状況と新緑風景をお届け致します。
(ハナミョウガの開花:令和2年5月17日撮影)
小國神社のご神域では数多く見ることができますが、地域によっては、
絶滅危惧II類、準絶滅危惧種、分布特性上重要な種として保護されているところもあります。
ハナミョウガは、ショウガ科ハナミョウガ属に分類される多年草です。
和名は、茎葉がミョウガに似ていて、茎頂に花をつけることに由来するそうです。
伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)と呼ばれ、ハナミョウガの根茎は、腫瘍を抑制する作用があるといわれています。
この季節に赤い花はとても目立ちますので是非探して下さい。
(令和2年5月17日撮影:宮川の青もみじの隙間から赤橋を望む)
スギやヒノキの巨木の木陰となり、爽やかな宮川沿いです。
ゆっくりとご散策いただき、心と身体を癒やして下さい。
(令和2年5月17日撮影:フタリシズカの開花)
沖縄を除く日本全国の山林の比較的暗い場所に咲いています。
高さは30~60cm。花期は4~6月。
茎の先に数本(2本の場合が多い)小さな白い花をつけてます。
和名の由来は、2本の花を能楽「二人静」の静御前とその亡霊の舞姿に重ねたものと言われています。
当社では、花が1本のフタリシズカも多く見られます。
開花の初期は、1本で途中から2本成長してくるものもあります。
ひっそりと咲く可憐な姿は、小國神社の初夏を告げてくれます。
(令和2年5月撮影:ことまち池に架かる森山焼きの橋と新緑)
池の周りにあるもみじの青葉も大変清々しいです。
もみじの葉の形や枝振りを深く観察すると樹種が違うことがよくわかります。
◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
さて『季節の便り』では激動の変革期を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された
明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)
をご紹介いたします。
それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。
御 製
◇ゆくすゑは いかになるかと 暁の ねざめねざめに世をおもうふかな◇
意 訳
◆この国の将来は、これからどうなってゆくのだろうかと、毎日毎日、夜明けの早い醒め際に、世の中のことが深く思われることである。
◆
今回は御製です。
明治38年に詠まれたこの歌はちょうど日露戦争の最中に詠まれた和歌です。
国の行く末に深く思いを致し、夜明け前、目覚めたその時から思考を巡らす様が鮮明に浮かび上がってきます。
いつ、どのような状況にあっても、国と国民について心を砕かれ、全身全霊でお務めを果たされていることに深く心を打たれます。
現代においても、その大御心は変わることなく引き継がれ、天皇陛下は「祈りのご存在」として私たち国民の中心におられています。