境内地及び社殿
遠江国一宮(とおとうみのくにいちのみや)
本宮山の山麓より湧きいずる宮川のほとりに鎮座
「遠江国(とおとうみのくに)」とは、現在の静岡県西部地域にあたる平安時代中期に成立をした旧行政区分の名称です。当時の静岡県は「遠江国」「駿河国」「伊豆国」として分かれ、独立していました。
地方の長官である国司は赴任すると、まず国内に鎮座する諸神社を参拝するのが通例でした。それぞれの国において篤い崇敬を集める神社に参拝し幣帛を捧げることは、地方政治の運営上欠かせないことでした。
やがて、国内第一の地位を占めた神社を「一宮(いちのみや)」とし他の神社を二宮、三宮と称しました。
小國神社は「遠江国一宮さま」として崇敬され親しまれながら現在に至ります。
古代の森
丈余の神代杉が欝蒼として繁る約30万坪の御神域
「古代の森」と謳われる約30万坪(東京ドームの建物21個分)の御神域は、約200年前から植林が盛んに行われました。杉・檜・松の植林数は全国的にも類をみない数となり、荘厳且つ清浄な鎮守の森を今に護り伝えています。
神奈備山である本宮山(511メートル)に鎮座する奥宮「奥磐戸神社」の境内から、遠州灘を遥かに望むことができます。
この地に御祭神が初めに鎮斎せられた場所にふさわしい絶景が眼下に広がります。
- 御祭神とご由緒/歴史「社殿と歴史」